日々の哲学〜『言葉の服』(堀畑裕之著)より
『言葉の服』の中に「日々の哲学」という一節がある。「哲学」というと何やら難しいものをイメージしてしまうかもしれない。
しかしここで書かれている「日々の哲学」はもっとささやかなこと、誰にでもできることだ。
日々出会ったこと、心が動いたこと、感じたことを言葉にしてくことだ。「なぁんだ」と思うかもしれない。しかし私たちは案外日々の色々なことをやり過ごして、忘れ去りながら暮らしている。色々なことがただ過ぎゆくままに生活しているかもしれない。
ぼんやりとしてやりすごしていることをあえて言葉にしてみることで、それまで見えていなかったものが、新しい風景が見えてくる。心によぎったこと、感覚の変化、感触の変化に言葉を添えてみると周囲の世界の彩りが少し変わって見えてくる。言葉がなければ生まれない変化。言葉にしなかったら生まれない変化。それは特別な言葉でなくてもいいし、正解の言葉でなくてもいい。そこに言葉をぽんと投げると水面に落ちてひろがるインクの滴みたいに、変化のマーブルが広がっていく。
そして、言葉にしていくためには、日々心の変化に対して心を開いておくこと。日々がただ流れ去っていくままにするのでは惜しい。ひとつひとつ言葉にし、心に留めておくだけでも毎日の彩りが増え、楽しくなるのかもしれない。私自身も「日々の哲学」への一歩を踏み出してみたい。
映画『うつろいの時をまとう』
2023年3月25日から
シアター・イメージフォーラムにて公開!
予告編:https://youtu.be/CTht8yq16zI
公式HP:http://www.tokiwomatohu.com
Twitter:twitter.com/tokiwomatohu
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クラウドファウンディング実施中!
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コメント第一弾:木村多江さん 谷川俊太郎さん
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