頭の中に図書館を
読書猿という人を知っているだろうか?
この前『独学大全』という本を出された方で、他には『アイデア大全』・『問題解決大全』などの本を出されている。
この人の何がすごいか、それは名前の文字通り読書を生業としているところ。
以前どこかで聞いた話だけどこの人は頭の中に図書館を一つ持っているらしい。
というのも何か分からないことがあれば即座に頭の中の図書館に出向き、そこで十進分類表にその分からないものを当てはめていってそこでヒットした場所に並べられている棚に向かって思い出す作業をする。それでも分からないことがあればそこから初めて現実の図書館などに行くそうだ。
意味がわからないだろう。
頭の中に図書館。どれだけの記憶力があればそんな芸当が出来るのか?
認知学的には記憶の限界は無く、新しい情報を頭に入れた時、その情報を必要か不要なのかを判断しているから記憶の抜け落ちがあるそうだ。今日の授業で聞いたから多分合ってる。
ということはこの読書猿さんはあらゆる本から得る情報を自分のものにする気でいると言ってもいいだろう。
自分も頭の中に自分の部屋にある本が入っている本棚のことはなんとなくだけど大体把握はできていると自負している。それでも頭の中に図書館を持っている人を目の前にしたらもうそれはそれはもうお話にすらならない。
ビスケット・オリバを思い出した。バキを読んだことがある人なら分かるだろう。あの世界で最も『自由』な男、オリバ。彼もまた獄中に巨大な図書館のような本棚を持っていた。
が、これはフィクション。現実に図書館を、それも頭の中に持っている人がいるのは前代未聞な気がする。
アリストテレスとかルソーとか誰かが持ってたみたいな逸話があった気もしなくはない。ということはもしそうならこの人は歴史の偉人と肩を並べる知の巨人なのか。
学問をすることを『巨人の背中に乗る』とはよく言ったもので、新しいことを求める時、そこにはかつてその分野について学び研究してきた人たちの努力があったが、そこを見つけ出す金脈を掘り抜く力があったことも同時に称えられるべきなのかもしれない。
昔見たテレビの中で頭の中に本棚が無数に並び、そこの情報をもとに考察をするシーンがあった。おそらくそんな感じのものなのだろう。
そんな読書猿さんが新しく本を出されている。それが『独学大全』で、勉強することを諦めたくない人に向けて作られた本らしい。
以前の『アイデア大全』ではアイデアを系統的に作り出すモデルを構築し、それを解説していたらしい。
つまり、全てのページが索引となるものであり、どこかで迷い悩んだ時にその本があれば何かしらの救いになり得る本なのかもしれない。
一応出版社の方針的にこれらの本はビジネス本扱いらしいけれど多分これは教育とかの扱いなのかもしれない。
クリスマスの自分に向けたプレゼントにこのシリーズをまとめて買おうかと思っている。
気がつけばもうクリスマスまで3週間になった。らしい。どうしようまだ今年を終わらせる気になれない。今年地球でコロナ以外大したイベント無かったからいっそ15月くらいまでボーナスタイムすればいいのでは???
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