僕の仕事は念珠屋さん。

念珠（ねんじゅ）というと、耳になじみが無い人がいるかもしれない。数珠（じゅず）というと、もう少しわかってくれる人が増える。若い世代の人には、ブレスレットみたいなやつ？と聞かれることもあって、それも取り扱っているけど、本命はもっと本格的に仏事で使うものだ。

僕のことを、社長と呼ぶ人もいれば、職人さんと呼ぶ人もいる。どれも間違いではない。夫婦で念珠をコツコツ作って自分たちの手で販売するという、小さなお店を経営している。

法務局への届は、合同会社という格になっているけど、我が家の様子は、昔話『かさこじぞう』の世界とそう変わらない。

夜な夜な念珠を作っては、街に売りに行く。
売れ残った念珠は、帰り道にお地蔵さんにかけたり・・・は、しないけど。笑

最近は、念珠作りの教室を開いたり、講演をしたりという機会も増えてきた。地元北海道だけでなく、全国へと広がりつつある。

苦し紛れに開業した念珠屋だったが、いつしかその奥深さに取り憑かれ、気付けば１０年が過ぎた。

生きていくのはしんどいのに、こんなに日暮らしが幸せだと感じられるのは、きっと仏教に出遇えたからだ。だから、このご縁を次の人に繋げることが自分の使命だと思っている。そう、まさに「数珠つなぎ」と言われるように。

全ての仕事は、
「念珠を縁として、多くの方に仏教に遇って欲しい」
という願いの元に活動している。

noteには、今のところ、これ以上念珠の話を書く予定はない。
それ以外に山ほど、しゃべりたいことがあるからだ。ここは、そういう場にしたいと考えている。

もし、何かのきっかけで念珠に興味を持って、講演依頼や購入したいということがあれば、ぜひ、本業のページも参考にして欲しい。

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