『オウム返し』は、どうして?
子どもが、言われたことをそのまま繰り返す『オウム返し』を、
どのように考えれば良いのでしょうか?
最初に『オウム返し』と、いう言葉の使い方について
ちょっと説明させてください。
これは人間に対して、『不適切な表現だ』という考え方があります。
そのために、特別支援学校に勤務している時は、
『オウム返し』という言葉を使うことが禁じられていて、
『即時性エコラリア』という表記をするように決められていました。
でも、この言葉は、今、本当に悩んでいる人に届けられるでしょうか?
このような特別な言葉の使い方が
ますます正しい情報から必要な人たちを遠ざけている気がするのです。
それだけでなく、【即時性エコラリア】という特別な言葉を使うことで
『オウム返し』というどの子も必ず通る、自然な発達の一過程を、
まるで発達障害の子どもだけに起こる【特別な問題】であるかのように考えることで、解決から遠のくように感じています。
ですから、私は、より多くの人に届くようにという思いで、
『オウム返し』という言葉を使わせてもらっています。
さて、本題です。『オウム返し』は、相手の言葉をそのまま言うことですね。これは『自閉症スペクトラム』に特有のこと
と、誤解されがちですが、決してそのようなことはありません。
『オウム返しができる』と、いうことが、どれだけ素晴らしいことか是非、
考えてみてください。
もし、お役に立ったことがあれば、サポートをお願いします。 子ども達の発達を伝える活動に活用させて頂きます。