誰も、この子の問題を分かってくれないのはどうして?
少し苦手があって、家では上手くできないことばかり。
でも学校では、必死でみんなに追いつこう!同じようにしよう!
と、頑張って、苦手に気付かれずにいる・・・・
こういったことは、誰でも多少はあるのです。
外では精一杯頑張って、家ではくつろぐ。
と、いうのは、大人でもあることですよね。
でも、子どもに自閉症スペクトラムの傾向があり、学習に遅れがないと、
これがあまりにも極端に現れるというケースがしばしば見られます。
これは、大人のカサンドラ症候群の場合と、
全く同じ事が起こっていると考えることができます。
カサンドラ症候群というのは、夫が自閉症スペクトラムである場合、
コミュニケーションやこだわりの問題に苦しむ妻に起こる問題です。
妻は、この苦しみを誰かに分かって欲しくて、必死で伝えます。
でも夫は、優秀な頭脳を持ち、仕事は出来るし、外では人当たりも良く、
誰一人、妻のいうことを信じてくれません。
それどころか、とんでもない悪口を言う悪妻だと、
みんなから非難を受ける事になるのです。
そうして、妻の体や心がどんどん不調になっていく。
正に、これは、カサンドラの悲劇ですね。
これは、もちろん男女が逆のケースもあります。
カサンドラはアポローンから予言能力を授かったのですが、
その力によって、この愛の未来を知りアポローンを拒絶します。
怒ったアポローンは、
「カサンドラの予言を誰も信じないように」という呪いをかけます。
カサンドラの一番の苦しみは何でしょう?
それは正しい予言をしても誰も信じてはくれないことです。
自閉症スペクトラムの夫と暮らす妻も、
自閉症スペクトラムの子どもと暮らす親も、
誰かに理解してもらえれば、それだけで随分、楽になるのです。
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