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232:「社会人」を因数分解してみる

・以前「アンチ社会ism」などというおどろおどろしいタイトルのエッセイ本を作って即売会で頒布したことがあるのだが、あとになって今の自分でこれを出すのは少し力不足だったかなと思った。

・なぜなら、自分はサラリーマンしか経験していないからだ。
・『打倒!サラリーマン』とかの方が良かったかもしれない。

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・「社会人」とは即ち学生を終えて社会の中で蠢いている人たちを指すが、今回はその中でも「生計を立てている人(「勤労」「納税」2つの義務を果たしている人)」を「社会人」と定義する。
・そのうえで「社会人」の構成要素を考えてみると、「サラリーマン(従業員。アルバイト・正社員など、雇用形態は問わない。)」「フリーランス(個人の請負業)」「経営者(自社プロダクトを持つ事業者)」「アーティスト・クリエイター」みたいなものに分類されると考えている。

・自分は何事かをアンチする時はその道をきちんと歩まなければならぬと考えているため、サラリーマンとして求められることはかなり本気で全うしている意識の中、満を持して上述の著作を頒布するに至った。
・経験年数を問われると5年間程度なので、まだまだと思われるかもしれないが、自己啓発本やビジネス本などは100冊以上読んだ上で必要な情報を取捨選択し、本業に活かして結果を残してきた自負はある。
・そういったセミナーやコミュニティに顔を出して、大成している人の生の声を聞いたりしている時期もあった。

・普段はこういった内容は発信したくもないし友人にも基本言ってはいない。インプットするだけでは意味ないし、結果がでないと何の意味もないし、何より結果がでていたとしても超絶ダサい。サラリーマンは、ダサい。
・ただとにかく自分は「サラリーマン」というものをメタ的に捉えられるよう勉強し、勉強した内容を実践してきた。
・実は本名でネットを検索したら、中小企業の社長100人くらいに向けたウェビナー講師を自分がやっているアーカイブ動画が出てきたりする。

・そこまでやった上で、現状の自分が捉えているサラリーマンのメタ認知を一部切り取り、ニヒルに描写した内容を本として出した。
・そうすることで、現状の社会をアンチしたかった。貨幣という虚構に価値を見出し、そのために脈動している社会が常々気持ち悪いと思っているからだ。

・ただ仮にサラリーマンを全うできていたとて、社会をアンチできるほどではまだなかったかな、と思う。
・他に挙げた「フリーランス」「経営者」「アーティスト・クリエイター」はまだ経験したことがない。
・だから、「社会」をアンチするにはまだ力不足だった。一側面からしか、社会に石を投げることはできなかった。

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・自分は逆張りな性格をしているので、常々何かしらをアンチしてしまうのが性なのだが、それを差し置いたとしても新自由主義に基づく現代の資本主義社会は気持ち悪いなと思っている。
・金銭が価値を持ちすぎている。「金を稼ぐこと」があたかも唯一の正解であるような扇動が多く見受けられる世の中で生きるのは、息苦しい。

・芸術的な活動こそが最も評価される世の中になって欲しい。
・せめてルネサンス期的な感じで、芸術家が「生業となりやすい職業」として認められるくらいにはならないだろうか。

・別に大義名分を掲げたいほどの強い思いはないが、そんな内容は今後も訴えていきたいと思っている。趣味でアンチ社会したい。
・ということで、サラリーマン以外も今後経験していく。

・とりあえず、年末年始休みを使ってフリーランスとしての働き方を勉強し、まずは副業として実践していくこととした。そのような予定を既に組んだ。
・うまくいくかわからないが、まぁ転んでも倒れてもそれは進もうとした証拠なのだ。

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