233:冬コミよろしくお願いします!夢が1つ叶った!
・今日はC105、冬コミです!
・2日目の東2ホール、Y04aにて場所をいただいてます!
・新作はタオルハンカチとエッセイ新作です!既刊と合わせてよろしくお願いします!
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・こういったイベントに出始めてから約8ヶ月くらい経つ。
・今は慣れたが、最初の頃はイベントに出るどころか、何かを作ること自体やったことがなくて、内容も技術もゼロの状態だった。
・本当にただブースの内側に立っている人たちへの憧れがあっただけだった。一年前までは、クリエイティブ系というかAdobe関連のソフトでまともに触れるのは動画編集のPremire Proだけであった。
・それが今となってはこれだけのラインナップを取りそろえるくらい、内容も技術も充実してきた。
・週5でサラリーマン(※一切技術獲得には関与しない。法人営業なので。)という牢獄に閉じ込められていたのに、本当ようやるな、と思う。
・自分を褒めたいというよりも先に、なぜか「ワロタwお前なにやってんの?」みたいな他人事のような感情が先に出てくる。
・まぁそれはさておき、いろいろやっていく中でそこそこ大きなイベント・アットホームなイベントなどさまざま出たが、コミケというものはやはり特別だな、と思う。
・規模がケタ違い、というのもあるが、思い入れがある。
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・昔、「ハヤテのごとく!」という漫画が好きで、小学生~中学生にかけてずっと読んでいた。
・借金を背負った主人公がお金持ちのお嬢様に執事として拾われて、その中でのコメディチックな日常だったり時にはドラマチックなストーリーが描かれたりするような、週刊少年サンデーで連載されていた畑健二郎による少年漫画である。
・一時期はすごく好きで、ドハマりしていた。
・「ハヤテのごとく!」の中盤~後期にかけて、コミケに関するシーズンがあった。
・あまりネタバレはしたくないが、簡単に記述すると登場人物たちが一念発起し、コミケへ出展する渦中を描くシーズン。かなり良いストーリーだった。
・ただその頃の自分は福岡の片田舎に住んでいたので、コミケとは東京というテレビの中だけに登場する場所で行われる、架空の出来事のようなものだったのだ。
・ビッグサイトとやらも、漫画の背景絵としてしか知らなかった。
・その頃の自分は他にも週刊少年ジャンプの「バクマン。」を読んだりしていたので、うっすらと創作に対する憧れがあり、身内だけに見せる4コマ漫画とかを描いたりしていた。
・子どもなので別に先を見据えてのことでは全くない。ただなんとなく、そういう人生も歩んでみたいなと思っていた。
・高校生、大学生、社会人となるにつれ、そういったことから離れていった。
・コミケに出る人たちは、やはり雲の上の存在だと思っていた。
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・社会人となってから上京した際友人に誘われ、COMITIAという一次創作のイベントに一般来場者として行ったことがあった。
・コミケではないが、自分が行った即売会系のイベントでは初めてだった。
・驚いた。雲の上の存在だと思っていた人たちと、対面で話せたのだ。
・雲の下にいた。地面に足つけてた。
・すごく興奮した。今まで企業を通されていない制作物なんて、手に取るどころか見たこともなかったのだ。
・世の中には、こんなにたくさんの創作者がいて、こんなに面白い創作物がたくさんあるのか。感銘を受けた。
・気づけば自分もそちら側に立ってみたいと思い、考えなしにそのCOMITIAというイベントに申し込んだ。
・本当に何も考えがなかった。ギリギリまで内容が思いつかなかったし、冊子も最初はパワポで作ろうくらいに思っていたのだ。
・そうやって少し苦しみながらもなんとかかんとか作り上げて出てみたらすごく楽しくて、自分の作ったものをいろんな人に手に取ってもらえて、意味が分かんない体験だった。
・処女作は1部も売れないと思っていたので余れば友人に配るかくらいの気持ちで30部だけ刷っていったら、開始2時間とかで完売した。
・隣のベテランサークルさんから拍手されて、恥ずかしさが若干ありつつも、本当に嬉しかったことを覚えている。
・そこから物をつくり・イベントに出るのがどんどん楽しくなっていって、片っ端から目に付くイベントに申し込んでいき、気づけばコミケにも申し込んでいて、ラッキーなことに当選した。
・そしてコミケに出る準備をしている時にふと、そういえば小さい頃憧れている時期があったな、というのを思い出した。
・13年前とかの自分が架空の場所だと思い、架空の出来事だと思っていたイベントに、出るのか。
・なんだか、物語の中にいるみたいだ。
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・めちゃくちゃ冬コミの感想みたいな内容を書いているが、まだ別に準備をしているだけである。
・とりあえず今日コミケに来られる方がいらっしゃいましたら、どうぞよろしくお願いします。
・やっと掴んだスタートライン。