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晴れの日も雨の日も#341 冬
さむい。さぶい。cold。 dinging(インドネシア語)
先週後半は寒波襲来で、日本海側は大雪に見舞われた。私の住む宝塚は比較的温暖なのだが、それでも寒かった。
若い頃は寒さはへっちゃらだった。
子供の頃は半袖半パンツ同盟だった。
太ももにドッジボールを当てられると真っ赤になった。
馬跳びもよくした。シャツがめくり上がって素肌の背中が見えてる馬は格好のカモだ。「もみじ!」と叫びながら両手をバチンと叩きつけ、真っ赤な手の跡を残すことが流行っていた。
「鍛錬」に関心が強かった思春期の頃は、冬のオリオン座を見ながら歩くことが好きだった。その頃の私にとって、オリオン座は凛々しさとか男らしさの象徴だった。
大学生の頃も、「寒いなー」と言いながらポケットに手を突っ込んで、どんどん歩くことが好きだった。感覚的には、冬の冷気を切り裂く男、みたいな陶酔感があったような気がする。
それが、加齢のせいか常夏の国インドネシア生活で毛穴がユルんでしまったのか、寒さがめっきりこたえるようになった。冬のゴルフなんかダンコお断りだ🤭
きつぱりと冬が来た
八つ手の白い花も消え
公孫樹いてふの木も箒ほうきになった
きりきりともみ込むような冬が来た
人にいやがられる冬
草木に背そむかれ、虫類に逃げられる冬が来た
冬よ
僕に来い、僕に来い
僕は冬の力、冬は僕の餌食ゑじきだ
しみ透れ、つきぬけ
火事を出せ、雪で埋めろ
刃物のやうな冬が来た
大学の頃はこの詩が好きだった。
今は冬から逃げたいような思いが自分の中でうごめいている🤭
冬はつとめて
雪の降りたるはいふべきにもあらず
霜のいと白きも また さらでもいと寒きに
火など急ぎおこして炭もて渡るもいとつきづきし
昼になりて ぬるくゆるびもていけば
火桶の火も白き灰がちになりてわろし
冬の早朝はいい。特に夜明けに向かう空の様子は格別だ。
日の出の小一時間前、まず空が茜色に染まり始める。空の様子はどんどん変わっていく。やがてオレンジ色になる。そうして燃えるような朝陽が上る。
冬の空気は澄んでいる。ことさらにその変化の様子が美しい。毎日見ていても飽きない。
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冬の縁側もいい。猫でも抱いてりゃ完全にご隠居さまだ🤭🤣
小春日和の陽なたも好きだ。日陰は風が冷たいが、日差しのあるところはホッとする。
あと2ヶ月もすれば春の気配が見え始める。
そうなると 春はあけぼの だ。
「あけぼの」は「ほのぼの」とは異なるのだが、冬のきびしさ・凛とした怜悧さが和らぐ感じがする。
温かい春が待ち遠しい。
(ここまで本文1,061文字)
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今日も最後までお付き合い頂き誠にありがとうございました♬ 長井 克之
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<予定(但し、臨時差し替え頻発😂)
#342 ご縁とケミストリー
#343 想像・創造ー谷川俊太郎さんの話
#344 谷川俊太郎さんの話その2
(つづく)