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晴れの日も雨の日も#282  断捨離

すっかりポピュラーな断捨離という言葉。もとはヨーガの断行・捨行・離行の3行から来ている。不要なものを捨てたり整理したり、より身軽でわだかまりのない生き方の代名詞だ。

営業系のサラリーマンだった頃、背広は必需品であり、特に、多少立場を背負っていた頃はそれなりのモノを身につけるようにしていた。が、それも今の仕事に鞍替えしてからは、全く不要になった。
で、ついに、1着は娘#4の夫ドノに謹呈、1着はもしもの用心に残しておき、あとは全部処分することとした。ネクタイも同様だ。これも結構な本数を持っていたが、数本を残し全部処分。
ちょっと感傷的になるかな?と思っていたのだが、もうしばらく前から心に決めていたことなので、大した感慨もなくあっさりサヨナラした。


昨年末には入社以来の手帳と給与明細を処分した。
手帳といっても単なるスケジュール帳ではない。特に20代後半〜30前半の頃は、ぶ厚めのノートみたいなヤツに、案件情報や客先の人脈情報などをビッシリ書き込んでいた。誰それさんは何年のどこ卒で誰と同期だとか、どこそこにこんな案件があって、どこがツバをつけているらしいとか、もう業界閻魔帳みたいなシロモノだ。
毎年相当な精魂を傾けて書き込み続け、ある意味私の青春の足跡みたいなものともいえる。が、それも今となっては過去の遺物。思い入れを断ち切るようにして、全部縛って古紙回収に出した。

古い手帳の情報は今となっては守秘すべきものでもないので、それでいいが、給与明細はちょっとそうはいかない。どう処分するかいろいろ思い悩んだ末、庭にバーベキューコンロを持ち出し焼却した。勢いよく燃え上がる炎には、多少心が動いた。

サラリーマン時代の痕跡はこれでほぼなくなったのだが、あと唯一残っているのが、製作所勤務の時の作業服だ。これはしかし、今も庭仕事の時に重宝している。捨てがたく懐かしい思い出の品物などというようなものではなく、現役の必需品だ。これにはもうしばらく活躍してもらおうと思っている。


先日、近く海外赴任を予定している人と会話する機会があった。現地でのビザを取得のため、最終学歴の卒業証明書を取り寄せ中という話が出て、自分自身のインドネシア赴任時のことを思い出した。ホントにオレはちゃんと卒業できているんだろうかと変に不安になったが、何の問題もなくフツーに交付を受け、妙に安堵したことを覚えている。
この書類、ご当局に提出する原本とは別にコピーをとってある。この先必要な局面はたぶん無いとはいえ、手元に残しておきたかった。それは今もシワひとつ折り目一つ入れず保管してある。本学の卒業ということは、やはり私を支えてきた重要なものなのだ。
しかし、最近、それも不要なプライドではないかと思うことがしばしばある。それも含めていろんなプライドを断捨離したいと思うようになってきた。
この際、この書類も一思いに破り捨てるか、とも思ったのだが、まだそこまでの決心には至らなかった。あとで後悔するような断捨離ならしない方がいい。ムリをせずに自然にサヨナラしたくなる時が来るのを待つほうがいいのだろう。ま、そう遠くない将来にスッとサヨナラできそうな気もしているのだが。

さよなら背広たち。まだまだ着れるのだが。。。 💦

今日も最後までお付き合い頂き誠にありがとうございました♬ 長井 克之

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<予定(但し、臨時差し替え頻発😂)>
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#287 楽
(続く)

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