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和田誠さんのイラストも見て! <お金がない!>

暮らしの文藝 お金がない!

タイトルを見てドッキリする人はいませんか?
今もしくは過去にそのような経験があった。はたまた未来について心配している方はいないでしょうか。

私は、”大いに気になる”テーマであります。

「暮らしの文藝シリーズ」の第3弾は強烈なインパクトを与えるテーマで29編の作品が収められていて、

著者は群ようこさん、蛭子能収さん、瀬戸内寂聴さん、三谷幸喜さんを始めとする幅広い分野からのご登場です。

「とことん納得がいかない限り、ビタ一門払わない」という項目を執筆された吉田葉子さんの記事(ちょっとだけご紹介すると、大切なお金、見栄や付き合いなんかで使えますかというフランス人)も興味深かったですが、さらに私の興味を惹いたのが星新一さんの「消えた大金」💦でした。

ショートショートの第一人者の星さんの本は読んだことが一度か二度はあると思うのですが、今回読んだのは”しょうゆラーメンのスープを全部飲み干したくなるような味わい”がありました。とんこつや味噌でもなく、ダシが効いたしょうゆなのです。

物語はある中堅と思われる会社に勤めている青年が公園で大金をなくす(正確に言うと、消えた)ところから始まります。
青年はお金がなくなったことを正直に上司に話をします。すると、上司は「気にすることはないよ」と言い、青年を責めることはしません。青年はあまりの反応に困惑してその理由を尋ねると・・・

実際にこんなことはない、と言い切る人もいるかもしれませんが、私自身はもしかしたらこのようなことはあるかもしれないと考えにふけってしまいました。
事実だけに目を向けるのではなく、目に見えないなにかもあるのではと問いかけたくなる話であります。

あと、星新一さんの掲載ページにある和田誠さんのイラストも忘れずに見てください!
情が伝わってくる和田さんのイラストが好きです🎀

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