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叙情的になってしまった感想文 <手のひらの音符>
手のひらの音符 著者:藤岡陽子さん
強烈な場面がある。
小学校三年生の弟がいじめていた子に、六年生の信也が言う。
「カメ虫を食べるか、殴られるかどっちを選べ」
ここだけ切り取っただけでは、真意はわからない。
信也がなぜその言葉を投げかけたか。
家族事情、子どもたち同士の振る舞いや特有の単純さを最後まで読んで感じて欲しい。
兄として常に弟を見張ることはできないが、弟がいじめられているのを放っておくことはできない。
次兄の信也なりの対応。
また、長兄の正浩は違う方法で末弟を守ろうとするやり方を見せる。
本書の主人公である水樹は、幼なじみであった三兄弟のことを振り返っていく。
時が経つにつれて会いたい気持ちは深まるのに、会えることは次第に難しくなる環境下で会えた喜び。あぁ、良かったと最後に言葉が出た。
今回の感想文は、叙情的になってしまったなぁ。
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