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感情が揺さぶられた本から、未来へ

「未来のためにできること」というタイトルを見た時に、なぜか過去のことを思い出しました。

それは今から2年前の2021年の6月。
ちょうどコロナ真っただ中、私の大好きな図書館も一時閉館して行動範囲が一気に狭まりました。
先行きが見えない閉塞感が漂う中、ある日思い立って部屋の掃除を始めたのです。

まず手をつけたのは、本棚の整理。

いつも目にしている本棚ですが、収められているものまじまじと見たのは久しぶりで、棚には本以外にノート、アルバム、クリアファイルが所狭しに並んでいます。
さぁどこから手をつけようかと目を動かした時に、一番端にあった黄色のノートを見ると「読書ノート」と書いてある筆跡は紛れもなく私の字。

そう、私は読書ノートを書いていたんだ、とはっと思い出しました。

中を開くと読んだ本の感想と日付が綴られていて、日付を今から逆算すると中高生の時に書いたよう。
懐かしい気持ちと、ちょっとくすぐったいような思いで自分の読書感想文を読みふけました。

過去の自分と対峙した私は宝物を見つけたように興奮し、ぜひこの本の良さを知ってもらいたいと「かつて中高生だった私が書いた読書感想文」というタイトルでnoteに投稿を始めました。

最初に投稿したのは、江川晴さんの<看護婦物語>。
この読書感想文は私の原点でもあり、今でも時折見返す文面です。

主人公の苑子さんという人物に触れて、辛くても、悲しくても前を見る苑子さんに励まされている自分がいました。

過去の自分は今の自分につながっていると言いますが、中高生のような多感な時期にこのように感情を揺さぶられる本と出会えて本当に良かったと思います。

そして、こう思いました。

心の琴線に触れる本を、次の世代や多くの人にたくさん伝えていきたい。

ささやかではありますが、「未来のためにできること」のひとつとして、今日も読書感想文を綴ります!


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