見出し画像

読ませていただきます!<掬えば手には>

掬えば手には 著者:瀬尾まいこさん

好きな作家さんの本を手に取るとワクワクする。
次に大きく深呼吸して、「では、読ませていただきます」とページを開く瞬間がたまらない。

瀬尾まいこさんの今回の作品は、ある能力を持っている梨木匠くんにまつわる話。

大学での梨木くんは友人にその能力を頼られていかんなく発揮しているが、バイト先では新しく入った常盤さんにうまく通じていない。
あの手この手と探っていくが、のらりくらり全く相手にされていない様子。
常盤さんは何者?と謎めくとそこに不思議な声があわわれる。

この作品の見どころは、気になるところがあるとすぐ動く梨木くんの行動力と、バイト先の店長が口の悪さでどんどん梨木くんを成長させるところ。

心優しい梨木くんが世の中にたくさんいたらいて欲しい反面、店長のような人がいてこそお互い切磋琢磨することにつながっていくと思う。

誰しも持っている”弱さ”をそっと掬ってくれる瀬尾まいこさんに引き込まれ心が豊かになってぐっすり眠れそう😸。

追記:もう手に入らないかもしれませんが、本書の初回限定には「掬えば手にはアフターデイ」というその後もお話が別冊で挿入されています。
こちらもクスクス笑いながら楽しめました!


講談社


いいなと思ったら応援しよう!

なべとも
書き続ける楽しみを感じています、その想いが伝われば嬉しいです~

この記事が参加している募集