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考え方のクセとうまく付き合う

こんにちは、心理士のなべたです。

「どうして私はこんな考え方をしてしまうのだろう?」と思う瞬間、ありませんか?
この記事では、自らの思考パターンに振り回されてしまう方々へ、その考えとの上手な付き合い方を提案します。


同じ状況でも感じ方は違う

同じ状況にあっても、感じる感情やそのときにとる行動は人によって異なることがよくあります。これは、その時に頭に浮かぶ考えがそれぞれの反応に影響を及ぼしているからです。

例えば、友だちに連絡をしたが、既読無視されたとします。
このときに、
「なんて失礼な奴だ!」との考えが頭に浮かぶと、イライラが募り、怒りのメッセージを送りがちです。
「自分が悪いことでもしたのかな」との考えが頭に浮かぶと、不安になって、胃が痛くなるほど気をもむこともあるでしょう。
「用事があって忙しいのかな」との考えが頭に浮かぶと、平穏な気持ちで、自分の時間を充実させることができます。

受け取り方次第で、心の平和が保たれるのです。

考え方が異なるカラクリ

同じ状況であっても、人によって浮かぶ考えはさまざまです。
それは、誰もが考え方のクセを持っているため。行動にクセがあるのと同じで、考え方にも特有のクセが存在するのです。

考え方のクセは生まれつき持っているものではなく、人生のなかで積み重ねた経験が、私たちの考え方にクセを与えていきます。
つまり、これまで生き抜くうえで、自然と身についたものであり、決して悪いものではありません。

しかし、ストレスが積もったり、追い詰められたりすると、この考え方のクセが行き過ぎてしまい、それが原因で、悩みをさらに深めてしまうこともあるのです。

自分の考えを捉え直してみる

自分の考えとうまく付き合う方法に、その考えを現実的なものへと捉え直すという方法があります。

例えば、仕事でミスをしたとき「こんなミスをするなんて、自分はダメ人間だ」という考えが頭に浮かんだとします。このままでは気が滅入り、仕事に打ち込むことも難しくなってしまいます。
そんなときに「今回は失敗したけど、いつも失敗しているわけではない」と自分を客観的に捉え直すのです。こうすることで、落ち込みを抑え、仕事への集中を続けることができます。

考えを受け止める

もう一つ、自分の考えとうまく付き合う方法を紹介します。
考えは追い払えない、だから受け止めるという方法です。

「欲求と四六時中一緒にいるなんてできない!」と思うかもしれません。
そうではないので安心してください。四六時中一緒にいなくていいのです。

単に「そこにいていいよ、でも注目しないよ」というスタンスでいるということです。

例えば、あなたは隣人といがみ合っているとしましょう。
もし追い出そうとすればトラブルは避けられません。
話し合いをしてみてもうまくいく保証はありません。
そこで「何もしない」という手段を用いるのです。特に仲良くすることもせず、自分の家のことだけを考えるということです。
隣人を好きになる必要もないし、ただそこにいることを受け止めるのです。

このように、悩ませる考えが頭に浮かんだときに「そう考えたんだね」と受け止めて、自分は自分のやるべきことをやるという方法です。

こうすることで、自分にとって不快な考えや感情を受け入れつつも、そちらに気を取られることなく、自分の人生を充実させることができます。


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