50年後も歩きたい
自慢じゃないけど体が硬いです。
高校の体育の授業中、たまたま隣の人が休みだったことで先生とペアを組むことになり、みんなの前でまるで見本のように柔軟体操を行うことになった時は本当に地獄でした。
両足の裏同士をくっつけ、その体勢から前屈をしておでこを足にくっつける体操を知っているでしょうか(説明よ)。
足におでこがつかないから自分は体が硬いと思っている人は「体が硬い」ということに対する認識が歪みまくっているので是非この機会に考えを改めてほしいです。
主に股関節の運動がメインになると思いますが、あの体操は、①足の裏同士をくっつけること、②膝を床にくっつけること、③おでこを足にくっつけることの3つの段階に分けることが出来ます(②は必ずしもではありません)。
つまり足におでこがつかないというのは①(と②)を経た先にあることであって、真に体が硬い人にとってはそもそも①から苦行なのです。
高校時代に行ったこの体操はペアで行うものだったので、①足の裏同士をくっつけた後、②膝を床にくっつけるところでもう一人に膝を床側に押してもらったり、③おでこを足にくっつけるために背中を押してもらったりという流れでした。
体が硬い私は、①足の裏同士をくっつけるところから既に雲行きが怪しく、先生は最初「ナベタは体が硬いんだな、HAHAHA」と冗談っぽく笑っていましたが、②膝を床に向かって押してもらう下りで、どんなに押しても体を中心に90度以上広がらない股関節を目の当たりにしたあたりから「ナベタ…まじか…」と、信じられないとでも言いたげな顔つきに変わりました。私の様子を見ていた友人のカッ開かれた目と視線が交わったときの気まずさは忘れられません。その時、友人の膝は楽々と床についていました。
②がそんな状態なので③なんて到底出来るわけがありませんが、一応優しい先生は私の背中を押してくれました。結果はお察しの通りだったので、先生は引きつった顔で「頑張ろうな」と言ってくれました。
私は柔軟とは程遠い硬直状態のまま、③にトライするみんなの姿を眺めながら「これから毎日柔軟体操しよう」と心に誓いました。悔しいからではありません。生きる上での危機を感じたのです。
それから、有限不実行の私にしては珍しく、毎日、まずは①足の裏をスムーズにつける練習を行い、いろんな方法で②脚を床につける練習を行いました。
そのおかげか10年近く経った今は、脚の角度はその日のコンディションによって変動しますが、90度以上脚を開けるようになりました。
という感じの現象が私の体の至る所で起こっているのですが、最近は特に足首の硬さがえげつないことになっています。
普通はしゃがんだ時に足の裏を地面につけることが出来ると思いますが、私はかかとが地面から浮いてしまい、かかとまで地面につけようとすると後ろにひっくり返ってしまいます。
以前テレビで「和式トイレで用を足せない子どもが増えている」というニュースを見たことがあります。私はギリギリ和式を使えますが、私のように足首が硬くてちゃんとしゃがめない人にとっては相当大変なシチュエーションであることは間違いありません。
昔から足首が硬いことは自覚していましたが、近頃では、たかだか10分程度歩いただけで明らかに足首のキャパを超えたような痛みを感じ、非常に危機感を覚えました。
私、散歩が好きなんです。この先、どんなに便利な世の中になってもいろんな所を歩きたいじゃないですか。いろんな音楽を聴きながら、いろんな景色を見ながら、のんびりしたいじゃないですか。
正直めちゃくちゃ落ち込みました。しかしすぐに、私はこれと似たような危機感を10年ほど前に感じていたことを思い出しました。
私には、どんなに開かない股関節でも日々のちょっとした努力の積み重ねで、少しでも改善することが出来た経験があります。
ということで毎朝・毎晩の足首柔軟体操を行います。
具体的な内容は、足首をグルグル回したり、しゃがんだ姿勢で足首に負荷をかけてみたり、アキレス腱を伸ばしてみたりしてみようかなと思っていますが、他に良い情報があればそれも試してみたいです。
ついでに股関節の柔軟体操も再開しようかなと思っています。
まずは3日坊主にならないところから。頑張るぞ!
決意表明でした。