箱アートと詩のMixture。しゃれおつな雰囲気漂い、創作意欲をシゲキックス。本「コーネルの箱」★4
「秘密の窓を開ければ……ピューリツァー賞作家が贈る小さくて贅沢な、迷宮。カラー34点収録」(帯より)
2003年 チャールズ・シミック 訳.柴田元幸
(「Dime-Store Alchemy(十セントショップの錬金術)」)
ジョゼフ・コーネル(米/1903年12月24日~1972年12月29日(69歳没)
この本は作品集ではなく、「作品にインスピレーションを得た散文詩集というか、作品の自由な翻訳というか、そんな趣をもったこの本」(訳者あとがきより)で、3部構成で、1篇1~2ページ程のものが60篇ある。
シミックによると、「彼が愛した詩人たちの精神にのっとって書いた、短い文章の連なり」そして、コーネル本人が書いたように、「妄執に形を与えようとする懸命の企て」であると書いている。
作品のカラー写真は34点載っている。部分写真なんかもあったりするので、作品数的には24点かな。にしても、やはり現物をナマで観てみたいよなー。サイズに意外性感じそう。細部や横、裏とかも気になるしー。
コーネルの作品に、シミックの詩が、さらに彩りを添えるかのようで、非常にお洒落な雰囲気が漂っている。芸術論的な部分も、相性が良いと感じた。創作意欲を駆り立てられるような。箱アートしてみたいなー。
コーネルについての事も、わりと詳しく知れた(訳者あとがきも含め)。コーネルは、それほどの芸術の才能があったわけではなさそうなのに、なぜこの実績を作り出せたのか……なんか気になるところ。
ゆーて、才能あるでしょ。BIG NAMEの人ほどじゃないのかもしれないけど。でも充分、大勢の人を魅了する作品創ってるし。自分も魅了されてるし。これ読んだら、より好きになりましたよん❤
あとどうやら、映画の方も作っているらしい。観てみたい。どっかで観れないかな。と思って調べたら、普通にYou Tubeにあった。なんて素敵な時代なんでしょ。短編が10くらいあったかな。今度ゆっくり鑑賞しよー。
箱の中が動画になったような感じ。面白げ。
あとがきに、「そこらへんに転がっていそうなガラクタも等しい愛情をもって扱った」とあった。まさに、自分もそうしたい。まだ足りない。もっともっと、ノンフィルターで向き合いたい。なんか創作しよー!