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「GE帝国盛衰史」を読む26 ーリスク資産の管理評価システムがないGEキャピタルー

「第28章GEキャピタル vs FRB」。
GEがマーケティングでイメージを変えようとしていたが、その間も経営が楽になる兆しはいっこうに見えなかった。(それはそうだろうという気もする。それとも著者は本業が良くなるような取り組みを書かなかっただけか)。

FRBから送られた監督チームがGEキャピタルについて厳しく監視するようになっていた。

実際GEキャピタルは金融危機前は実質的に国内第7位の銀行だったが業務の全容把握は不可能だった。それが金融危機でGE全体を飲み込みかけた。

にも関わらず、ディールの評価と監視も客観的なリスク分析する仕組みも依然としてなかった。

GEキャピタルは事前のリスク管理ではなく、ニッチ市場への深い理解と返済が焦げ付いた時の差し押さえ能力で利益をあげてきた。そのビジネスモデルに自信を持っていたのだ。しかしそれは今となっては金融危機で破綻寸前までいったことからすればFRBには過剰な自信に見えた。

それにしても案件のリスク管理システムがないというのは凄いなとは思う。で結局最後までまともな策はなかった。なぜこんなにいい加減になったのかがむしろ聞きたかった。

やっぱりGEのAAA格付けを元に低いコストで資金調達できたから規律が緩んだ、という定番な結論なのだろうか。

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