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「GE帝国盛衰史」を読む15 ーメディア事業の売却。解体の始まり?ー

出勤中の電車の中で。
「第21章メディア事業からの撤退」メディア事業を300億ドルで売却したことはGEが本来の任務に中核業務に集中することだと好意をもって受け止められた。

もちろんキャッシュも必要だった。三年前なら450億ドルで売却できたが、、。

景気が悪化し、グループ全体の業績は悪化した後、事業の再構築のためにある事業部門が売却されるといったことはよくある。景気が良い時にあえて売るのは良い循環が回っている時の方が多いと思うが、悪い時に売るのは

1。割安で買われることになる。
売却部門の業績も低下気味で、かつ早く売りたんでしょ?と買い手に足下をみられる。

2。このGEを例にとると、そもそもコングロマリットである利点は他の事業で不調の事業を補えることにあったはずで、こうなると何のために買収したのか、、と思える。

もっと考えると景気が悪い時ほどいろんな収益確保の道があった方がいい気がするのだが、世の中は逆で、景気が良い時の方が事業の幅が広がり気味で、悪い時の方が狭まり気味な気がする。


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