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「GE帝国盛衰史」を読む20 ーマーケティングと企業買収ー

「第24章124歳のスタートアップ」
イメージ刷新し、伝統的企業に新興企業の手法を取り入れようとした。スタートアップ企業との連携も行った。マーケティングも全く新しい方向から行われ、古くさい企業から斬新なイノベーション生み出せる企業だと認識が広まっていった。金融事業が中心で、金融危機の際は倒産しかかり、環境問題には熱心ではない、そんなイメージを逆転しつつあった。

「第25章買収ターゲットを探せ」の途中まで。
GEパワーは密かにフランスのアムストルに目を付けた。肥大化した組織、持っている技術、リストラで生み出される利益、格好のターゲットだった。

一方で、イメルトはGEが金融事業のリスクを排除し、工業企業であるというメッセージを送るには方向性を少しずつ変えるのではいけない、という思いがあり、一つ大きな手を打ちたいと考えていた。企業を買いたい現場、企業を買いたいトップ、リーマンショックで案件が減り手数料がほしいJPモルガン、全ての思惑が一致した状況が生まれた。

GEのトップは企業買収とマーケティングのことばかり考えているのかと思ってしまうが、、既存の工業部門の改善がなされたようには見えない。

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