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ちょい読み 2025/ 1/29
・ 『人生論ノート』 三木清 著(新潮文庫 1954)
【千夜千冊関連】 74/171頁
35年ぶりに読ませてもらえる本があるんですね。
内容は覚えてませんでしたけど。
死・幸福・懐疑・習慣・虚栄・名誉心・怒・人間の条件・孤独・
嫉妬・成功・瞑想・噂・利己主義・健康・秩序・感傷・仮説・
偽善・娯楽・希望・旅・個性について書かれている。
分かりやすい言葉で、それぞれの事を、話していただけるのです。
愛するものために死んだ故に彼らは幸福であったのでなく、
反対に、彼らは幸福であった故に愛するもののために
死ぬる力を有したのである。
キリストはどうであったかと思うのです。
なにか前者のようなイメージがあるのです。
自分の幸福より、自己犠牲を優先させた者の集団は、
しんどいなぁと思うのです。
直立することによって人間は抽象的な存在になった。
そのとき彼には手というもの、このあらゆる器官のうち
もっとも抽象的な器官が出来た、
それは同時に彼にとって抽象的な思考が可能になったことである
名誉心についての考えの前段ですが、
この自由になった手は「地」から離れ「空」をつかんだのですね。
「余白」と言えましょうか。
ここから様々な技術が生まれ、まず、石を尖らせた道具が出来たり。
・ 『有機農業と慣行農業』 松中照夫 著(農文協 2023)
【千夜千冊以外】 70/171頁。
1章 そのお話は思い込み
2章 作物の養分とその吸収・利用
ー有機農業と慣行農業、何がちがうのか
3章 食べ物が生産される場としての土
4章 農業を有機農業と慣行農業に分断しない
5章 有機農業と慣行農業 ーそれぞれの養分源の弱点
6章 誰もが安心して食べていくために
2章は、有機肥料か無機肥料かの、ヨーロッパでの歴史。
そこから、植物の栄養吸収のしかたへ、植物学の話になっていく。
専門的なのだ。
発行所は、一般社団法人 農山漁村文化協会で、
昨日、「スキ」をいただいた。
気になる雑誌『現代農業』を出されているのもここだった。
さらに、有機農業のすごい本が3月に出るらしいが、
農作物を育てたことが無い私に、4万4千円は出せない。
お金があれば、購入したか。。。
農家の方、関連するお仕事の方が買われるのだろう。