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災害の備えには、やれることを一つ一つ

 現時点で、世の中には、「南海トラフ地震臨時情報 巨大地震注意」が出て、結構、心配されている人がいます。

 関係が薄いとの情報もその後ありましたが、実際に、宮崎で震度6弱の地震の翌日、神奈川で、震度5弱の地震があり、びっくりいたしました。

 私は、神奈川の地震の時には、東北地方への出張から新幹線に乗って帰宅する途中であり、幸い、遅れなく自宅に戻ることができ、ラッキーでした。

 こういうときは、やれるだけの準備はするものの、それ以上のことは心配しても仕方がないと考えるしかないように思います。

 自宅は、建て替える前は、旧建築基準法上の耐震基準で建てられた家でしたから、地震に関して心配の向きがありましたが、その家もガタがかなり来ていたこともあり、7~8年ほど前に、キチンとした基礎と柱ということを念頭に、建て替えました。

 また、自宅には、地震保険付の火災保険に満額で加入しています。
 ※忘れがちな家財に関する地震保険も付けています。

 このところの自然災害の多発で、火災保険の保険料も上昇傾向ですが、それでも、火災保険はケチっちゃいけないと考えています。

 というのも、本当に被害に遭ったときに、自己資産だけでは、自力で本当に復旧できないからです。

 震災の後、仮設住宅に入られて、なかなか戻れない方もいますが、端的に言うと、地震保険付火災保険に満額加入されていなかったんだろうなと思います。

 人間に関する公的保険は、医療保険(健康保険)、年金(国民年金・厚生年金)、介護保険のように、かなり充実していますし、また、自動車事故に関しても、自賠責保険という最低限の賠償責任保障は義務付けられてますが、家や家財に関する公的な保障はかなり手薄なんですね。

 ですので、震災などで家に被害が出た場合、地震保険付火災保険に満額加入していないと、自力での復旧が本当に困難となり、仮設住宅から出られないという悲しい事態になりかねないのです。

 私が東北地方から戻ってきた後、現時点で、東北地方に台風も近付いています。

 先般の大雨の影響で、地盤が緩んでいるところもあるようですから、今後の台風の被害の状況が心配ですね。

 日本という国は、自然豊かな国で、縄文時代の頃、自然資源だけで生きていくことができたという話を聞いたことがありますが、それは裏を返せば、水資源が豊かであるということであり、単純に、大雨が降りがちということであります。

 自宅については、耐震基準をキチンと守った家を建てて、地震保険付の火災保険を満額加入し、災害備蓄の品々を家に備えておくことをしたら、後は何をすることがありましょうか。

 ちなみに、住むところを事前に選べるのならば、自治体が出しているハザードマップを確認して、水害等の被害が予想されるところは、避けた方が賢明でしょう。

 ハザードマップで被害が予測される地域は、不動産の価格もそうでない地域に比較して、安くなっていることが多いですから、何も考慮せずに、不動産を選択すると、自然災害の危険度の高い地域に住んでしまうことになりかねません。

 私などは、保険業界にいる身で、地震による家などの損害査定もしたことがありますから、余計に切実に考えてしまうのですね。

 日本は自然の豊かな国ではありますが、その反面、残念ながら自然災害も多い国なんです。少しだけ合理的に、想像力を働かせたうえで、「やれることを一つ一つやって」ご自身の周りの損害危険度を低減させましょう。

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