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フィンランド旅行記録No.4
とろとろと 歩いて写して 佇んで
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大熱狂の大聖堂を後にして目的地に向かう前にまだ時間があったので、美しい街並みに興奮したままフラフラと歩き続けてみた。
なにやらギャラリーらしき建物から、少し入り組んだ中にあるレストラン、公衆トイレなどを見つけては入ってみたり、少し休んでみたり、写真を撮ったり。
知らない街での徘徊が一番楽しいのだから仕方が無い。
都度都度ニタニタしながらおかしな挙動で街を闊歩する様は不審者さながら。通報されなかったことに感謝するほかない。
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不審なアジア人が次に足を止めた場所は、突然現れた緑のロゴ。よくよく読むとどうやらブルワリーらしき匂いが漂っている。
ああブルワリー。その言葉自体がもうすでに美味しい。
私はあまり酒は飲めない質ではあるが、クラフトビールを見つけてしまうとついつい飲んでしまうタイプなので「昼から飲んじゃうなんて!なんて素敵な旅かしら!」と言わんばかりに一目散に扉を開いた。
できたてを チビチビ飲み干す 爽快さ
ドアを抜けると広がるのは所狭しとタップやリキュールが並んだバーカウンター。全く知らない曲が爆音で駆け巡っている。
Helsinki Bryggeri Brewhouseは、世界でも珍しい街中に位置する醸造所。店内での飲食はもちろん、テイクアウト用の商品も多くあるが、できたての新鮮なビールを飲めることや、店の雰囲気についつい酒が進んでしまうからか、多くのファンに愛されているらしい。(店員談)
※ちなみにHPもめちゃくちゃかわいいのでぜひ見てみてください。
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だがしかし…見渡す限り誰も居ない。
もしやまだ開店していないのでは…と恐る恐る入っていくと187cmくらいの陽気に笑うゴツめの店員さんが。
小心者の私は怖気づきながら尋ねてみると、「この時間は下で飲めるさかい、ついておいでや」とのこと。
促された地下へと続く階段の側に、巨大なタンクが外からの光を受けて輝いている。またまたこんなことしちゃって…
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地下に入ってゆくとインダストリアル調に整えられたカウンターが私を迎える。
フィンランド最初の一杯は、店名にもなっているBryggeri IPAを注文。
タップから注がれているビールは、少し濁りのある黄金色。いざ飲んでみると、想像以上の爽やかな風味と喉越しがあり、とっても飲みやすい。
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これはついついその豊かな味わいについペースが上がってしまいがちになってしまいそうだったが、時刻はまだ12時を回った頃。まだ目的地に到着して間もないうちに出来上ってしまっては敵わない。
ゆーーっくりとグラスを舐めるようにしてちびちびやっているうちに、いい調子にはなってきた。
普段ならここでもう一杯!といくところだったが、仕上がる前に次の目的地に向けてやむなく店を後にした。書いているうちにもう飲みたい。
どこからか風が種を運んできた 神様がくれた生命の証
覗き込んだファインダー 動き出した世界はきっと素敵だから
店を出た後、見上げると晴れわたる空はどこまでも遠く、私や街を一緒に照らしている。
理由は後づけでも良い、まずは立ち止まって目の前を正しく見つめてみることから、新たな入口に立てるのだ。
自分にないものは自分からは出ていかない。
あらゆることに興味を持てる自分を作るためのインプットとして、徘徊は続けていきたいと感じた、
今回サウナまで行けなかったので次回絶対サウナから始めます。