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フィンランド旅行記録No.6

日が差した 初春の国の 大通 湿度と空間、そして人との触れ合いでととのい尽くしたあとで、フワフワしたまま街へと駆け出す。 湯上がりのからだを撫でる昼下がりの海風が心地よかった。 港の市場を抜けると、何やら公園のような広場が見える。 その名もエスプラナーディ公園。語感が良くてつい連呼してしまう。 「もしやこれは!噂に聞いていたエスプラナーディ公園ではなかろうか!!」 「いやいや、まさしくここはエスプラナーディ公園に違いない。」 「きっとエスプラナーディ公園なのだろう。」

    • フィンランド旅行記録No.5

      夢見てた 真のととのい ここは空? ほろ酔いのままHelsinki Market Squareへとふらり。フード類やお土産?の屋台が立ち並ぶ港の市場で、ちょうど昼時ということもあり、ランチ客でにぎわいを見せていた。ちょろちょろと眺めているだけで楽しくなった。 そうして酒が程よく抜けたタイミングで向かったのは本日最大の目的地、Alaas sea pool。 ヘルシンキ海に面したサウナとレストランの複合施設だ。 建物の中はとても美しく、ついつい見とれそうだったがそんな時間はな

      • フィンランド旅行記録No.4

        とろとろと 歩いて写して 佇んで 大熱狂の大聖堂を後にして目的地に向かう前にまだ時間があったので、美しい街並みに興奮したままフラフラと歩き続けてみた。 なにやらギャラリーらしき建物から、少し入り組んだ中にあるレストラン、公衆トイレなどを見つけては入ってみたり、少し休んでみたり、写真を撮ったり。 知らない街での徘徊が一番楽しいのだから仕方が無い。 都度都度ニタニタしながらおかしな挙動で街を闊歩する様は不審者さながら。通報されなかったことに感謝するほかない。 不審なアジア人

        • フィンランド旅行記録No.3

          歩を進め 見渡す街に 唸る丸 カフェを後にし、とりあえず荷物を預けようとホテルに向かう。 中央街から歩いて25分くらいなので、土地勘を慣らすことも兼ねてまずは一度歩いていくことにした。 歩いているとわかるのが、建物の低さとグリッド上に整然と並んだ窓の美しさ。 これらの多くが、おそらく1900年代前半から今に至るまで100年近くにわたって外観を損なうことなく遺っていることこそが財産に思える。 この町の人はこうした美しい建築物を当たり前に享受できる環境で育つのかと思うと、遺伝

          フィンランド旅行記録No.2

          降り立った見知らぬ街に弾む胸 車内のアナウンスはもちろんフィンランド語(suomi)なので、無意識に耳から滑り落ちてしまう。 知らない言葉に全ての興味を集中させることはできないのか、脳が遮断しているのか。車内が静かすぎるからか、より一層大きくアナウンスが響くような気がした。 見知らぬ街に見知らぬ人たち。停車のたびに変わる風景をただぼーっと眺めているだけで、何かを考えているようで何も考えていない時間を過ごしているうちにヘルシンキ中央駅に到着。 人並みに合わせて下車する

          フィンランド旅行記録No.2

          フィンランド旅行記録 No.1

          飛ぶ前の机上の不安はどこへやら 私はとても自他ともに認める神経質ゆえ基本眠りが浅く、平日でも休日でも5時とかに自然と目が覚めてしまう。幼き頃から体育大会や修学旅行、部活の合宿などなんかワクワクするイベントの前は基本眠れずに朝を迎えることもしばしば。 の割に睡眠不足が続くと体調がめっきり悪くなるため、今回の旅行においても睡眠管理は非常に重要なポイントのひとつだった。 まずは成田空港からヘルシンキまで約12時間ほどのフライトで、どれだけ眠れるかによってその後の旅の質に大きく影

          フィンランド旅行記録 No.1

          フィンランド旅行記録 No.0

          Youはどうしてフィンランドに? 2024年5月2日。念願のフィンランドに足を踏み入れた。 大げさではなく、ただの旅行。 たまたま4月に見つけた飛行機が安かったから行くのを決めただけの、本当のただの旅行。 でも、私にとっては「ただの」ではなく、紛れもない特別な経験だった。 もう旅行から1ヶ月が経った今でも、毎晩のように写真を見返してはよだれを垂らしている。枕を買い替える羽目にならないうちに、備忘録として記録しておこうと思ってnoteに綴ることに決めた29の夜。 ひとまずは

          フィンランド旅行記録 No.0