チ。地球の運動について@読書感想文
アニメになったとかで話題になっている上に、体調不良で寝込んでいる時に暇だったので、一気全巻に読みました。本屋に行かなくて済む電子書籍は素晴らしいです。
感想としては、「なかなか良かった」です。
まず、何がいいって8巻で終わっているところ。
僕はそこまで漫画をたくさん読んでいるわけでは無いですが、漫画に長期連載が多すぎる気がします。
正直、ここで終わっておいたほうがいいんじゃない?みたいなことが結構あります(今買って読んでるので言えば、不滅のあなたへ、とか、グラゼニ。HUNTERXHUNTERとか、ワンピースもそうかも。終わったけどゴールデンカムイとか)。
8巻だともう1回読んでみようか、っていう気がする長さですし、1日で読み切れます。あと無駄な伏線とか脱線も入れられないし。
実際、チ。はストーリーはほぼ一直線に進んでいます。
タイトルのチ。というのは、色んな意味を持っていて、地、血、知が当てられます。
この漫画は簡単に言えば地動説の話なのですが、物語の主題の一つは「科学の発展について」です。研究者のあるべき態度であるとか、技術の発展に対する人類の変化、が描かれています。
理系の端くれとして、頷ける内容です。天動説から地動説への転換という古い話ではなく、今にも通じると思います。
ど正論といえばど正論なんですけど、15世紀のヨーロッパではど正論がど正論では無かったんでしょうね。その点、人類は進化していると言えます。
こういうテーマは漫画として描かれたことはないんじゃないかな、と思います。漫画に詳しいわけではないですけど。