得
去年の福袋は、ドーナツ屋さんの福袋だった。朝、まずまず早くから並び、購入したのだが、並んでまで買う人は、ごく少数で、並ばなくても、たくさん残っていることがわかった。
だから今年は、並ばずに少し遅くに行き、余裕で購入した。それで、十分だった。
家内が仕事だったので、一緒に購入し、家には、私ひとりで持ち帰った。
そして今年は、もうひとつ、福袋を購入した。それは、眼鏡屋さんの福袋だ。
福袋とは言っても、商品券なのであるが、初めてのことだったので、ひとつだけ、家内は、予約し、購入してみた。
すると、約7,000円で、8,800円の商品券になるのだが、プラスで、4,400円が、ついてきた。よく読むと、運が良ければ、それが追加で入ってくるというようなことが書いてある。
しかも、この2枚の合わせ技、つまり、同時に、13,200円まで使うということも可能だとも、書いてある。
心の中の、リトルkojuroが、呟いた。
かなり、得だね。これならば、ここで眼鏡を購入しようと考えている人は、買うのではない?
私は、4,400円は、当たりではなくて、もれなく入っているのではないかと思うのである。
かなり、得だと思い、そこでメガネを買う。眼鏡を作る人は、視力が大きく変わらない限り、だいたい同じところで眼鏡を作る傾向があるから、そこで、継続して購入する。店側にしては、顧客の囲い込みである。
心の中の、リトルkojuroが、ボソリと、呟いた。
お得感もあるけれど、踊らされているような感じも、するな。
キャンペーンダンサーかな(注1)。俺たち。
長女も、次女も、長男も、そして、私も。スマホや画面を見ている時間が長い。だから、最近流行の、ブルーライトカットの眼鏡を買わせてやりたい。だから、少しは、補助してやりたいと思うのだ。
家内も、私も、過保護なのだ。長男も、長女も、次女も、過保護のカホコ、カホオなのである。
困ったものだが、家内は、こう言う。
過保護は、してやれるときにしか、してやれないからね。
何か?
心の中の、リトルkojuroが、ボソリと、呟いた。
いえ。何も。
福袋に同封のおみくじは、中吉だった。
まあ、
これで、いいのだ。
(注1)キャンペーンダンサーというのは、私の造語である。ポイ活、クーポンなどの還元キャンペーンに、踊らされる人のことである。
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