真っ赤なお旗の、、、!?
はじめに
以前、中国の脅威について書きました。その時に文化大革命がいかに野蛮であるかに触れ、イメージしているようなものではなく、非常に凄惨なものであるかについても書きました。共産主義は個人の尊厳など認めません。皆、同一、いや、同質のものとして扱われます。平和主義を掲げているように見える共産主義がいかに危険で野蛮なのかについて書いていきます。
すべてを否定することが原点
共産主義はドイツの思想家・カール・マルクスによって提唱されました。マルクスは非常に頭がよかったのですが、残念なことに非常に怠惰だったと言われています。つまり、働きたくないがために、論理的に働かずに済む方法を考え、共産主義なるものを提唱したと言われています。マルクスは共産主義がどういうものであるかについて触れることなく亡くなりました。彼の言う共産主義は資本主義の否定です。資本主義を徹底的に分析し、資本主義の問題点を指摘し、共産革命を起こすことで社会が変わると書いているのですが、その先のことについては書かれていません。つまり、共産主義とは資本主義の否定であり、それ自体が持つ概念は特にありません。共産主義の定義は後世が定義付けることになります。
共産主義とは資本主義の否定であるため、資本主義でない体制のことになります。私有財産の否定、格差ゼロが最たるものでしょう。しかし、独裁についてこの時点では存在していません。民主主義と資本主義は似ていますが、一応別概念です。資本主義は個人がお金を稼ぎそれを個人で保有することで、民主主義は国民が主役となり、政治を行うことです。この2つの思想が合わさった途端、資本主義を否定する共産主義に独裁が加わります。時代とともに変化する資本主義の否定をするのが共産主義です。そういう意味では非常にわかりやすいとも言えます。つまり、何でも反対する特定野党がその象徴です。
共産主義の世界には国境も人種も何もありません。イマジンの世界です。もっと言えば、人間もないと言えます。皆が平等である世界なので、人間と猫も同列です。猫の動体視力は人間より優れていますが、そんなところに差があってはいけないと考えるのが究極の共産主義です。男女平等の行きつく先は男であれ女であれ、同じであり、同質なものであるとされるため、男が子どもを産むことができるようになります。とにかく、気色の悪い世界です。そんな世界がいいはずありません。
レーニンが暴力を肯定した
共産主義者であったレーニンはニコライ二世を暗殺して、ロシア帝国を潰し、ソビエト連邦を樹立しました。レーニンは皇帝の圧政に苦しむロシアを救った英雄のように習うことが多いですが、毛沢東と同じく、野蛮なロシア革命を起こし、世界初の共産主義国家を樹立しました。皆が平等な世界が実現していたと思われますが、皆が平等であるはずがなく、それはまさくし暴力による支配でした。国家の方針に歯向かうものは粛清するというのが当然でした。国家が国民が皆、平等であると言えば、全員平等です。飢えに苦しんでいようが共産党員が私腹を肥やしていようが、みな平等なのです。彼らの言う平等は国家が勝手に作り上げるもので現実がどうこうということではありません。
レーニンの死後、スターリンがソ連の書記長になると対立していたトロツキーを暗殺し、ソ連の暗黒時代を築き上げます。スターリンはレーニン以上に冷徹で、生涯に粛清した数が800万から1000万人と言われています。彼は処刑された家族の嘆願など目もくれずに処刑執行の書類にサインをしていました。彼がなぜそれほど粛清をしたのかというと、彼の政策が間違っているのではないかと党内で言われるようになり、スターリンは彼らを説得するのではなく、消してしまえば事が丸く収まると考え、強制収容所送りにし、処刑しました。
スターリンのやっていることは間違っていないということを示すことができるだけなく、楯突くものがどうなるかを示したのです。共産主義に失敗はありません。彼らは必ず成功します。失敗をしないのではなく、失敗を失敗とさせないような恐怖政治を行っているからです。目的のためなら手段を厭わず、人の命は自分のメンツを保つためであれば平気で奪います。人権はトップのメンツのために平気で踏みにじられます。暴力による支配こそが彼らの正義であり、暴力こそがすべてなのです。彼らは民主的なプロセスを嫌います。話し合いをすることがあってもそれは結論ありきです。彼らは上が言ったこと以外は悪であり、上の言うことが正しいのです。だから、共産主義が一種のカルト要素を帯びているのはこういった背景があります。暴力を是とするソ連は北方領土を侵攻し、中国共産党を作り、北朝鮮を建国させました。ソ連が世界に与えた影響は崩壊した今も絶大です。石平さんも文化大革命で中国はこれまでの文化を捨て、漢詩の世界がなくなり監視の世界になったと言われています。
この動画が端的に共産主義を表しています。
最後に
一時、日本で共産党ブームが起こったとメディアで取り上げられていました。共産党の言っていることは良いことが多いですが、どれも裏には暴力が隠れています。彼らの言う平和は個人の尊厳を暴力で否定することです。過去に起きた学生運動や成田闘争、あさま山荘事件など共産主義が起こしました。そのほかにも連合赤軍や日本赤軍が外国でテロを起こしたり、内ゲバでリンチをしていたりしたことがわかりました。彼らはそれを「総括」と呼んでいたそうです。そして、昨年出所した重信房子さんは日本赤軍の幹部で日本だけでなくイスラエルの首都テルアビブでテロを行ったテロリストです。彼女が「日本が1つの方向に向かっていてる」と危惧したように言っていました。テロリストの言う言葉を真に受けて、世の中を正そうだなんて思わないでください。テロリストが危惧するような状態は一般国民にとって住みやすい状態です。テロリストがいい状態と思う状態は我々にとって危険な状態です。共産主義の掲げる目標は一見すると、非常に素晴らしいものですが、その裏には暴力が隠れています。Love & Peaceではなく、Violence & Punishmentです。共産主義を信奉するのは構いませんが、信奉したからには暴力的だの、非民主的だのと宣わないでください。党首公選制を導入すべきと主張しただけで除名にするような政党ですので、民主的なはずがありません。このように共産主義は非民主的な政治思想です。だから、共産主義を信奉した時点で暴力を肯定し、民主主義を否定したに等しいです。彼らが民主的に云々という資格は一切ありません。共産主義とは文化も命も平穏な暮らしもすべて否定することになります。それがロシア革命以降の共産主義です。それでも、あなたは赤い世界を望みますか?