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ヨウ素化塩使用のわさび製品自主回収騒動(2021) ~バセドウ病患者より~

今日は雑記。
しかも、ニッチな内容。
しかも、2021 年の出来事について。

今年、ちょっと関連する出来事が私にあったので、記事を書こうと思い立った次第です😅





《ヨウ素化塩使用のわさび製品自主回収騒動》

この騒動自体、私も今年になってから知りました。
自分に関係のない出来事って、情報が入ってこないものですね。(^^;


「わさび製品の自主回収」となっていますが、問題になったのは日本では認可されていない「ヨウ素を加えた塩」の方です。

塩は、ほとんどの製品に含まれるので、自主回収を行った会社も多くなり、「食品ロス」の観点から、ちょっとした騒動となったようです。

ただ、厚労省が指示したのは「添加物の販売停止と回収」で、最終製品の回収までは指示を出していなかったらしく、その辺りのゴタゴタも問題として取り上げられています。


◎ヨウ素は、海藻や魚介類にも含まれるミネラルの一種

ネットを巡回してみると、当時は
「食品に有害な添加物が含まれていた😱」
と誤解して、怖がっていた人もいたようです。

しかし、ヨウ素は海藻や魚介類に多く含まれるミネラルであり、
甲状腺の機能を健全に保つためには摂取が必要なものです。

素材提供:Pixabay


甲状腺ホルモンは、新陳代謝を促す大切なホルモンで、
私は「海外と比べて、日本人には肥満が少なく健康的」なのは、ヨウ素をきちんと摂取しているからではないか、とも思っています。


◎誰も必要としないので、認可されていないだけ?

海外では、特に海藻を食べないのでヨウ素不足になる人が多く、塩にヨウ素を添加している場合があるようです。

しかし、日本人は海藻や魚介類を普段から食しており
「ヨウ素を添加した塩」が不要なので(塩自体も豊富にありますし)、
認可の対象になっていないだけ、というのが実情のようです。

素材提供:Pixabay


当時の記事を読んでも、
「法令遵守の観点から回収はしなければいけないが、健康に影響はないのだから、食品ロスの観点から特例を認められないのか?」
といった意見が多くありました。

じゃあ、流通させても問題ないんじゃね?


と思うかもしれませんが、私は「問題のある場面」に今年遭遇してしまったのです。


《私の持病「バセドウ病」》

ざっくり説明すると、甲状腺の機能が ”高くなりすぎる” という病気です。いくら体に良いホルモンと言えど、多過ぎると体に支障を来すわけです。

例えるなら「24 時間ジョギングをしている状態」と言えば、想像しやすいかもしれません。寝ているときも、それくらいの心拍数になるので、慢性疲労になります😵


◎それでもヨウ素制限がされるのは稀

ただ、バセドウ病の治療時においても、ヨウ素が制限されることは稀です。
私も病状が一番悪かったときに一度あるだけです。

しかも、ヨウ素を大量に含んだ昆布や昆布だしのみの制限でした。

【100g 当たりヨウ素含有量】
・昆布  :130mg
・昆布だし:11mg
・ひじき :1.5~2.0mg
・わかめ :0.8~1.5mg
・いわし :0.3mg
・海苔  :0.2mg
・ぶり  :0.2mg
---------------------------------------------------
・ヨウ素化食卓塩:2.5~3.0mg

Google 生成AI より


要するに、バセドウ病の患者でさえ「ヨウ素が添加された塩」を摂取したところで、そんなに心配する必要はないということです。

ですので、私も普段は全く「ヨウ素の摂取量」を気にしたことはありませんでした。しかし・・・


《健康に影響はなくても、治療に影響する場合がある》

私が、この病気と付き合い始めて十余年。「投薬と再発」を繰り返してきました😓
そして、最近では投薬でも中々よくならず、今年ついに治療法の変更を決めたのです。


◎アイソトープ療法

いわゆる放射線治療です。甲状腺機能が高すぎるのを抑えられないので、いっそのこと甲状腺の細胞を減らしてしまおう、というものです。
かなり雑な説明ですが。(^^;


この治療を行う際には、体の中のヨウ素を ”抜く” 必要があります。
2 週間前からヨウ素の摂取を制限するわけです。


昆布や昆布だし以外にも、魚介類、添加物に含まれるヨウ素も対象です。
この 2 週間は、ほんとに原材料名と睨めっこの日々でした😅

もちろん、海外産の「ヨウ素が添加された塩」も、それを多く使用した最終製品(スナック菓子など)も禁止です。


◎原材料名の大切さ

この治療は気軽にできる治療法でもないですし、お金も結構かかります😅
身体の中にヨウ素が残っていると、治療の効果が得られなかったり、半減してしまったりします。

もし、「ヨウ素が添加された塩」を認可する場合、

ヨウ素が添加された塩
ヨウ素が添加されていない塩

このふたつを消費者が区別できるようになるのかが気になりました。

当時の専門家の方々の記事には「健康に影響はない」「食品ロス」という観点はあっても、「治療に影響が出る場合がある」という観点はありませんでした。

この治療法以外にも、食事制限のかかる治療や薬はあると思います。
わりと見過ごされがちな観点なのかもしれません。


・・・そんなことを考えつつ、原材料名の大切さを実感した一年でした。
雑文をここまで読んでいただき、ありがとうざいます。m(_ _)m

P.S. 今は数値は落ち着いていて、経過は順調です。

素材提供:Pixabay




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