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カセットテープで音楽を聴いた頃

僕の昭和スケッチ」254枚目

<「カセットテープで音楽」 © 2024画/もりおゆう 水彩/ガッシュ 禁無断転載>

ラジカセとカセットテープで音楽を聴くのが大流行となったのが1980年代、昭和で言えば50年代から昭和末期の頃だった。

「カセットテープはTDK!」🎵
なんてCM、記憶にある方も多いのでは(笑)
TDKは、元は「東京電気化学工業株式会社」。 それを、東京(Tokyo)電気(Denki)化学(Kagaku)の頭文字をとって、1983年にTDK株式会社となったもの*。SONY、Maxellと共に人気のカセットテープだった。

カセットテープは取り扱いがそれ以前のオープンリール*のものと比べて圧倒的に容易で、又そのデザインも魅力の一つだった。色々な物がコンパクト化に向かう時代の中で、音楽アイテム同じ道を歩んでいたのだと思う。

僕もレンタルカセットテープ店に行き、よく借りてはダビングしたものだ。

そして、1990年代中盤からコンピューター上でmp3という、音楽を更にコンパクトに所有するデータ圧縮形式が広まると、カセットテープの時代は終わり、姿を消していった*。

それでも、近年カセット独特の「適度な雑音のある耳当たりのいい音」が一部ファンにより見直され復興の兆しを見せているという。

CDの音は綺麗すぎ、冷たく感じるのかもしれない*。
昭和オヤジの僕は正にそう思う(笑)*



*オープンリール テープが剥き出しになったもの。昔の家庭用テープレコーダー等もこれに当たる。
*ちなみに、同じように日本語の会社名を横文字に変えて成功したケースに、テニスの米山製作所がYONEXとなって大躍進したのが有名(笑)
*同じ理由でLPに針を落とし、クリーンではない独特のレコード音と共に音楽を聴くという「聞き方」も現れた現在、、、それは、一つ先にあった贅沢な感性のあり方なのだと思う。
*LPやカセットの音は、どこか柔らかくて良い。それは、遠い昔に深夜放送でノイズの向こうに音楽を聞いていたあの感覚とどこか似ている。

©2024もりおゆう この絵と文章は著作権によって守られています>
(©2024 Yu Morio This picture and text are protected by copyright.)

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