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美濃近郷夜話

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ロシア文学の古典「ディカーニカ近郷夜話(ゴーゴリ作)」や国文学者柳田 國男による「遠野物語」に想いを馳せて、この美濃近郷夜話を纏めてみたく思っています。マラソン選手を歩道で追いか…
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「用水人(じん)の出た夏」昭和からの絵手紙

僕の昭和スケッチ番外短編集7 これは、「僕の昭和スケッチ」を始める以前に僕が描いた「昭和…

「妖怪のいた夏」昭和夜話

「僕の昭和スケッチ」イラストエッセイ146枚目 誰しも経験する事かと思うが、夜道を歩いてい…

「土間お化けのいた夏」 お盆の思い出

 「僕の昭和スケッチ」89枚目 <「土間お化けのいた夏」© 2021 もりおゆう 原画/水彩 サ…

「暗い場所」昭和の町の下

 「僕の昭和スケッチ」イラストエッセイ133枚目 昔、岐阜市内は柳ヶ瀬の街のすぐ脇に小さな…

夏の終わりの怪談「忍び寄る影」

  「僕の昭和スケッチ」18枚目 先に「神社に棲む狐/妖の夏」をお読みください。 その神社…

昭和隠れ夜話「ついとべしょ」

 「僕の昭和スケッチ」69枚目 <画/© 2021 もりおゆう 原画/水彩 サイズF5> これは昭和…

死人の出た家に舞う鴉/遠い日の迷信

 イラストエッセイ「僕の昭和スケッチ」75枚目 <「鴉の舞う家」 画/もりおゆう©  原画/水彩 サイズF5> 「死者の出た家の屋根には鴉が舞う」 これは僕が子供の頃に母親の在所の岐阜県黒野村に行った時に母親から聞いた言葉。 「あそのこ家では今日ご不幸があったんや…ご主人が今朝方畑で倒れんさって…そやで鴉が屋根の上にあんなに集まりよる…」 と母親が暗い空を見上げて言った。 もちろん、これは根拠のない迷信で、鴉が夕空に舞うのは珍しい事ではない。たまたま曇天の薄気味悪い