厳しい世界から優しい世界へ
心のことを学んでいると、自分がとても厳しい世界を生きてきたことを知る。
その厳しい世界は自分で作り、そこで生きることも自ら選んでいたことに気づく。
ただ、自分が作ったからと言っても、それには作らざるを得ない理由があった。
そして、それは自分のせいではないことがほとんどだ。
だから、自分を責める必要なんてない。
そこまで腑に落とすのに、私はかなり時間が必要だった。
でも、そこが理解できれば、もうやるべきことは一つ。これからは自分を大事にすること。
厳しい世界に別れを告げ、優しい世界へ行く。
そう決めることができる。
厳しい世界とは、
自分ではない誰かの感情を大事にする世界。
他人の感情を大事にしようと頑張り、でも上手くいかない…
そうやって罪悪感や無価値を感じていた世界。
つまり、優しい世界とは、
自分の感情を大事にする世界。
自分が自分を理解してあげる、安心感と信頼感に満たされた世界。
この優しい世界にいることに慣れていくと、自分の感情以上に大事にするものがあるんだろうか、という気持ちにさえなる。
自分を大事にせずして、他の誰かを本当に大事にするなんて無理、できない、ということも身を持って知れる。
自分の感情の責任は自分で持つ。
誰かの感情に責任を持つ必要はない。
厳しい世界で生きてきたことを受け入れるのは容易くないことだが、そこで生きてきたからこそ、優しい世界の心地良さ、自由さが全身に染み渡る。
全て必然だった、そうも思えるようになる。
そして、自分の中に満たされたものは、とても自然な形で外に溢れ出る。嬉しいね。