錐体路と錐体外路を意識した運動介入
教科書上で”錐体路”と”錐体外路”という言葉を聞いたことがあると思いますが、これを臨床で応用するとなるとどうすれば良いかいまいち分からないという方も多いのではないでしょうか?
そもそも、動きの中で錐体路と錐体外路を分けて考えることも少ないと思いますが、運動をより詳細に評価する上では重要なことになります。
なぜなら、”目的動作を行う際、目的の意識した動き(錐体路)に問題があるのか、その目的動作をする際の補助的機能(錐体外路)に問題があるかで治療アプローチが大きく異なるため”です。
では、これらの運動場面を実際に見ていきましょう!
錐体路と錐体外路の働きの違いは?
上記のようなリーチ動作を行うとしましょう。
この動きの場合、錐体路が働くのは目的に応じた意識化の運動、つまり右上肢の屈曲・外転や物を取る際の手指屈曲運動がこれに該当します。
一方で、この動きが成立するためには、当然ながら土台が必要になります。
その土台の働きをしているのが、錐体外路の働きと言えます。
画像の場合、体幹を正中に保持する機能や左上肢が外転すること、左下肢が軽度足を浮かせていること、これらの動きは意識しようと思ってしている反応ではないと思います!
このようにそれぞれが働くことで、目的とした運動が達成されるということになります。
では、下記のような動きをどう解釈するか?
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