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腸と健康2〜腸管バリアの重要性〜
今日は、人の免疫力に大きく関わる内臓、
腸の中で、特に腸管に関する投稿をさせて頂きます^_^
高齢化に伴い生活習慣病をはじめとする様々な疾患の罹患患者数は増加傾向にあります。
様々な病気に対する免疫機能の7割を担うのが腸と言われています。
この投稿を見て、是非免疫力を高めるための方法の1つになる、「免疫バリア」について学んで、生活に活用してくださいね。
免疫を高める方法は?
免疫力を考える上で重要なことは3つになります。
1. 腸内環境
2. 腸管(本日の内容になります)
3. 免疫細胞
になります。
アレルギー体質の方、倦怠感、頭痛、不眠、風邪を引きやすいなどの症状でお悩みのかたは是非最後まで確認されてください。
食事により、摂取された食物は食道や胃を通過して消化され,腸に至ります。
腸において、広大な表面積を利用して、水分や栄養成分といった生体の維持に必要な物質を吸収されます。
一方で、有害物質や病原細菌などの不要な物質は適切に排除する、
【腸管バリア機能】を備わっています。
腸管バリア機能の種類は?
1. 物理的バリア:タイトジャンクションや粘液層
2. 環境バリア:腸内細菌
3. 生物学的バリア:抗菌ペプチドや免疫細胞
それぞれが、免疫機能に大きく関わってきます。
これだけでは詳しくわからないですよね?
それぞれを細かく見ていこうと思います!
その前に・・・
腸管バリアが正常に機能している場合、
腸管上皮細胞がタイトジャクションにより密着して整然と並び,腸管管腔側には粘液や抗菌ペプチドが豊富に存在することで,有害物質や異物が腸管上皮細胞に過度に接近しないようになっています。
また,腸管上皮細胞で隔てられた粘膜固有層にはさまざまな免疫細胞が存在し,侵入した異物を認識して免疫応答により排除します。
何らかの影響によって、この腸管バリア機能が破綻すると、管腔側に存在する微生物や異物が粘膜固有層側まで入り込んでしまい、過度な免疫反応が惹起されます。
さらに、病原菌が血流に乗ることで各臓器へ感染拡大して、なんと腸の粘膜に穴をあけてしまうんです!!
この異物が血中に漏れ出す状態の腸のことを「リーキーガット症候群」と言います。
リーキーガット症候群とは?
この状態になると、慢性炎症を引き起こすことが言われています。
そもそも炎症は異物を排除する免疫細胞の反応だが、本来生体の防御反応になります。
リーキーガット症候群によって長期的に異物にさらされることで、継続的に炎症してしまい、持続的に細胞を傷つけてしまいます。
この炎症によって細胞の治癒や修復が進行して、細胞の老化が起こり、更なる炎症や最も怖い状態としては、”発癌性物質”を産生します!
リーキーガット症候群は、以下により起こしやすいとされています。
1. 暴飲暴食
2. 過剰なアルコール摂取
3. 感染など
元々は、生活習慣によって引き起こされるものであり、腸の病気だけでなく、他の臓器にも影響を起こし、糖尿病や肝炎、肝硬変、慢性閉塞性肺疾患、慢性心不全、うつなどの脳由来の疾患にもつながります。
そのため、腸管バリア機能を保つあるいは増強させることが健康を維持する上で、非常に重要なことになります!
そのため、
過剰なアレルギー症状を持ってる方、倦怠感、頭が回らない、頭痛、スッキリしない、風邪をひきやすいなど免疫力が下がった状態や過剰な免疫反応が起こってるような症状がある方は要注意です。
それらの症状に対処した薬は、余計に腸内環境を悪化させます。
なので、根本解決を目指しましょう。
根本を解決する方法は、
1.腸内環境を整えること
2.暴飲暴食やアルコール摂取を控える
3.ストレスコントロールを行うこと
になります!
腸管バリアの機能を高めて、是非健康な体作りをされてみてくださいね!
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![yuki/発達に関わる理学療法士](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/67486763/profile_dd290eb45362b8d41f72df8ecb6e05b2.png?width=600&crop=1:1,smart)