#047(Re) 水溶液卒業試験のススメ 〜水溶液の性質(6年理科)
2023.3.17.
数ある理科の単元の中でもトップを争うくらい好きなものがこの6年生の「水溶液の性質」である。用具の準備やらが大変ではあるが、これは…楽しい!
ので、6年担任になったらぜひ楽しんでやっていただきたい単元だ。
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2022.6.7.
自分の小学生時代、中学受験のための勉強のせいか、
「理科と社会は暗記科目」
とずっと思っていた。
でも、暗記が苦手な自分には、興味も関心もないものを覚えなければいけないということがかなりの苦痛だった。
いまだに社会には苦手意識があって、実生活でも社会的なこと(以前書いた税金などの仕組みもそう)をよく理解していないという実感がある。
逆に、理科は教員になってから見え方が変わった教科のひとつだ。
生徒目線の理科と教員目線の理科は、だいぶ違うものだった。
大人になってから、ようやく理科を受け入れられる段階にたどり着いたのかもしれない。
こちらが見出さずとも、子供たちが目を輝かせるコンテンツが揃っているなんて、なんて優秀科目!
教員6年目あたりから、単元によるものの、王道のパターンも決まってきた↓
これは国語とかでも使っていた!
だが、今回紹介したいのは、そのパターンを当てはめない形で「自分の鉄板」となった水溶液の単元である。
授業がうまくいったな〜って思ったことはほとんどないけれど、水溶液だけはこの流れがすごくいいなという実感あり。
この単元、めちゃくちゃ面白い!!!
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2022.6.8.
①導入
水溶液ってなんだっけ?からの
どうやったら見分けれると思う?というアイデア出しからの
単元のゴールの提示「水溶液卒業試験」。
※卒業試験って何?どうやるの?合格できなかったらどうなるの?などなど、みんな興味津々で質問してくるのが大変可愛い。
②インプット
水溶液の様々な見分け方について実験しながら教えていく。匂い・蒸発させる・リトマス紙・金属溶かす…など。
教科書に出ている通りにやっちゃう。
③卒業試験準備
まずはどの順番に実験をして見分けるか、各自で考えさせる。
その後、班で話し合い、実験の順序を相談して決めさせる。
④卒業試験本番
まずは前回決めた班の実験の順序を確認させる。
試験は班で行い、各班の答えはバラバラにする。(周りを見ても答えは分からない)
実験道具は各班で準備と片付けを行う。
全ての水溶液の区別がついたら、黒板に答えを書きに来る。
早く終わった班は単元の振り返りをノートに書く。
最後に全体で答えの発表。
時間が余ったらムラサキキャベツの実験も。
こんな感じ。
なんかこの活動をすると…
子供たち、考えてるな〜!
と思うことが本当に多くて。
恐らく、水溶液の実験ってかなり「実験」感があるし、ちょっと危険だから気をつけようという気も高まるし、どの順番でやるかは考えるにはちょうどいいくらいの難易度!
楽しい〜〜〜