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#245 最後はジャンプするしかない

2022.12.28.
題名の件、話は今年の11月に遡る。
NHK Eテレ「テキシコー」の産みの親、佐藤雅彦さんの講演を聞きに、東京大学の駒場祭に行ったときのことである。


簡単に説明すると、佐藤雅彦さんとは…

東京大学教育学部卒(専門は算数・数学)
電通に入社し、セールスプロモーションからクリエイティブに異動。
CMプランナーとして「ドンタコス」「ポリンキー」「バザールでござーる」「カローラⅡ」などを手掛け、
退職後に独立して企画会社を作り「ピタゴラスイッチ」「だんご3兄弟」などなどを手掛ける。

つまり、世の人々に多大な影響を与え続けている人である。




佐藤さんの講演の話は↑の#210で一度書いたのだが、実は、この記事に書けなかったとても印象的な話があって、いつか時間のあるときに書きたいなと思っていたのだ。



◆◇◆◇◆◇◆



講演終盤のこと。

質疑応答の時間があって、最後の質問で
「だんご3兄弟を作ったとき、こんなに売れると思いましたか?」
というような質問をした方がいた。

(一瞬、なんでそんなどうでも良さそうな質問するのー!と思ってしまった浅はかな自分。)


それに対して佐藤さんは
「これは売れるぞ!なんて思って作ったものって、ほぼほぼ売れないです。」
と仰ったのだ。



そして続けて、

「最後はやっぱり、ジャンプするしかないんです。」

と。



どういうことかというと…

①辿り着きたいな、と思う新しい場所があって…

例えば、プログラミング的思考を子供たちに身につけてほしいという目指す場所があって。



②認知科学によって自分はいろいろなアプローチ手法を知っているが…

例えば、「身近なものの中のプログラミングに焦点を当てる」「最後まで答えを言わず自分で考えさせる」「印象的な音楽を使う」…などの手法を利用する。



③それでも新しい場所に近づけるが届くわけではなくて…

これまでの手法でたどり着ける場所じゃないから「新しい場所」なのであって。



④だから最後はジャンプするしかない。

それは、こうだったら面白そう!という新しいアイデアだったり、今までやったことのない手法を取り入れることだったり。冒険的要素。



⑤そしてジャンプしても、目指す場所にたどり着けるかは分からない。

見当違いの場所に行ってしまったり、そのまま下に落ちてしまったり。そういう経験もいっぱいあったそうだ。





★大事なこと★

・売れるものを目指して作ると、普遍的なものは生まれない。

・新しいところに行くには、ジャンプしなければならない。


ジャンプしてたどり着くための方法をいろいろ考えています、ということだった。そして、佐藤さんのジャンプの秘訣は「音から作ること」だそうだ。音から作って、自分のテンションを上げる。テキシコーも、出だしはオープニングの歌だったんだって!





みんな、行きたい場所・見たい景色があったら、近づく方法をいろいろ考えて試して…最後はジャンプしよう!!!




#教員エッセイ
#佐藤雅彦さん
#最後はジャンプするしかない

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