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#663 デキる人の見分け方

2024.10.29.
テレビのない我が家、いつもradikoでラジオを流しているかvoicyの配信を流しているか音楽かけてるか私が歌っているかなので、音に溢れている。
が、今日はお風呂から上がったら玄関と少し開けた窓の隙間とから雨音が聞こえてきた。なんか素敵。雨音のstudy with me動画があるのも納得。

今日は何もつけず、雨音を聞きながら記事を書いてみる。



先週、久しぶりに髪を切りに行った。久しぶりにと言っても4か月くらいか?
私がいつもお願いしている美容師さんは「毎回話をすると学びがある美容師さん」である。何と付加価値の高い方!


で、そんな美容師さんから今回聞いた話が、「美容師さんの採用について」である。(私の担当の方は、店長さんである。)

最近仕事の方はどんな感じですか?と私が尋ねたところ、久しぶりにいい美容師さんを採用できたという返事が返ってきた。だいぶいろんな人と会ってはお断りして、を繰り返していたらしい。この美容室、業界内では相当待遇の良いらしいのだ。

そもそも、美容師さんってどうやって採用の可否を決めているんだろうか?

興味深かったので聞いてみた。

店長によると、ほとんどの場合はエントリーシートでいい人か分かるらしい!というか、ダメな人がすぐ分かるらしい。
今の職場がブン回し系…すごくたくさんの件数カットに入ることを言うのかな?…で大変なので、もっと良い条件で働きたいとか、そういうことを言っている人。もっと楽にたくさん稼ぎたいという思惑が見え隠れする人。そういった人は、集団としての生産性を下げてしまうので採用したくないと。

エントリーシートで分かるけれど、一応会ってみるらしい。1回だけダメダメエントリーシートだったのに会ってみたらすっごくいい人だったという経験があってから、とりあえずは会うようにしていると。でも、基本的にはダメダメエントリーシートの人は会ってもダメダメなんだそうだ。


美容師さんの採用って、実技をしたりはしないの?

ほとんどすることはないそうだ。というより、どのくらいの技術なのかは話していると分かると!えええー、そういうもの?

いくつか、ポイントになる数字を聞くらしい。例えば、新規リピート率。
よく分かっていなかったり答えられなかったりした場合は、これまでにそういうことを教わってこなかったか意識してこなかったかで、論外。
答えられる場合は他の数字も聞く。店長は自称「世界一計算が速い男」だそうなので(笑)、整合性が取れていないなとか、ここは少し盛ってるなとかはすぐ分かるそうだ。

結局、技術は数字に全て表れるんだって。

今回採用した人は、美容師だけでなくヘアメイクの経験もあり、どんなことに携わってきてどういうものを作ってきたかが分かるポートフォリオのようなものを持ってきたそう。さらに、家庭の事情や今後どういうキャリアを描いているのかも分かりやすかったそうだ。
店長の方からも、ここはこういう店で、自分の心地いい環境はこういうところで、こんな事業を展開しようとしていて、それがあなたに合いますか?と伝えた。
ちなみに、店長は美容室だけでなく飲食店なども経営していて、美容師の育成などにも興味をもっている。本人曰く「ビュッフェみたいな美容室」がいいんだって。

自分がこういうことが好きで、心地良くて、それに向かって進んでいけるって、大事なことなのに結構多くの人ができていないことでもあるんじゃないかな。


なんか店長の話を聞いて、採用担当の人の見方・自分の売り込み方・己を知ること…なんかについて考えを巡らせながら帰路についた。

それにしても、デキる人を見極める基準が「エントリーシート」と「数字」だなんて面白いな。


そこから私は、先日、「この先生デキる方だな」と思ったエピソードを思い出した。

私は小学校で1年生のサポーターをしているのだが、バディがいる。同じポジションの方がもう一人いるのだ。その方は私よりは年上(どのくらいだろう…)で、4月から1年生のお世話をしていて、超デキる方である。
勤務が一緒の日と1人ずつの日とあるのだが、一緒の日は「この時間はこのクラスを見た方が良さそうだな…」と思うクラスにはたいてい先に入っている!しかも、私の姿を見かけるとさりげなく譲ってくれる!一緒に勤務していない日の様子もお互いに報告しあっていて、仕事をする上でこれ以上なく心強い。
敬意を込めてM先輩と呼ぶことにする。

この間、学年で体育をする日があった。
準備運動やウォーミングアップまではみんなでやって、残りの時間はクラスごとに大縄の練習をするという流れだった。
この日は1クラスだけ担任の先生がお休みで、大縄の練習時はそのクラスをM先輩と私で見ることに。回し手をやりたい子供はたくさんいたのだが、ケンカにしかならなそうな気配だったため「今日はM先輩もみゃー先生もいてスペシャルだから、私たちが回すよ!みんなは跳ぶことに集中して!」などと言って大人2人で回すことにした。

回しながら、一人ひとりの跳び方を見る。入り遅れる子、跳ぶ位置が真ん中からかなりずれる子、ジャンプが低めの子や高めの子。回しながら見て、多少タイミングや位置を変える。あ、この子はだいぶ早めに跳んじゃった…!と思って回すスピードをヒュンっと速くして跳ばそうとしたら、M先輩も同じ動きをしたのである。すると、次跳ぶ子がびっくりするほどヒュンっと縄が回り、その子は跳ぶことに成功!それをした瞬間、

M先輩、「回す」んじゃなくて、「跳ばす」回し方をしている…!
これは想像以上にデキる人や!!!

と、大縄で大感動の私。
だって、教員でもこれを意識している人そんなに多くないと思っているから。



美容師の技術が数字で測れるように、

教員の技術は大縄で測れる。

なーんて、それは言い過ぎかもしれないけれど、相手を見る力や動きのポイントを理解していることなど、意外に必要な能力が大縄の回し手に通じるところがあるのではないかなんて、そんなことを感じたエピソードだった。



皆さんのお仕事の「デキる人の見分け方」は何ですか?
業界ごとにいろいろありそう。逆に、業界関係なく共通することもありそう。
よかったら教えてください。



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