異常な物語を愛する僕らもきっと異常。〜「殺人出産」を読みました〜
村田沙耶香さんの「殺人出産」を読んだ。
普通とは何だろう?
そう考えさせられる。
こんな設定を思いつく作者は、良い意味で「異常」だなと思う。
この本がすごく人気らしい。
異常な作者が書いた、異常な物語が。
だったら、楽しく読んでる僕らの側だって、実は異常なのだろう。
隠しているだけで。
皆、普通を演じながら日々生きているだけの、異常者なのかもしれない。
普通なんて、この世界にはないのかもしれない。
むしろ、普通なんていう固定観念を取り払ったほうが、自由に軽やかに、この人生を楽しめるかもしれない。
異常でええやん。
当たり前に縛られずにいこう。
読書を通じて、異常に生きる仲間たちと繋がれた気がした、素敵な一冊でした。