依存をしないために自立をしなきゃ。「盲目的な恋と友情」を読んで感じた人生の難しさ。
辻村深月さんの「盲目的な恋と友情」を読んだ。
他者への依存をテーマにした作品で、怖いな、と同時に、わかるな、と感じた。
人は弱い生き物だ。
自分に足りない部分を、何かで埋めなくては生きていけない。
だから酒を飲む。
ギャンブルにハマる。
タバコを吸い、時にはいけない薬なんかにも手を出す。
いわば、依存だ。
人への依存は、その最たるものかもしれない。
満たされない。認められたい。この世界に自分が存在していいのだと信じていたい。
そう思わせてくれる誰かに、私たちは全体重を傾けてしまうこともあり、それは危ういことでもあると本書は教えてくれる。
じゃあ、どうしよう?と考えた時に、やはり自立をしていくしかないのだと思う。
他者との繋がりをなくして人間は生きられないけど、他者がいないと生きていけないという状況は望ましくない。
自分で楽しめる趣味を見つけるとか。そうゆうとこから。
自分はできる。そう思えるような、行動を積み重ねていくことで、適度な距離感の良好な人間関係は生まれるのだと思う。
人と繋がりながら、けれど、依存はすることなく。
生きるということは、人間をやっていくということは、とても難しいものだなと考えさせられた一冊でした。
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