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気の合う友を大切にしたい。〜「墨のゆらめき」を読んで〜

三浦しをんさんの「墨のゆらめき」を読んだ。

真面目なホテルマンと天才肌の書道家のバディものだ。
この二人の関係がすごく心地よい。

私は友達が少ない。
でも、それでいいと思う。
気の合う大切な存在を大切にしていけたらいい。友達の多さが人生の豊かさと直結するわけじゃない。

気の合う仲間と飯を食い、酒を飲む。
競馬をしたり、くだらない話で時間を無駄にしたり。

そんな日々こそが尊い。
当たり前すぎて忘れてしまうが、大切に思える存在がいるということは、すごく有り難くて、奇跡的なことなんだ。

読んでいて、登場人物たちがまさに「ゆらめいて」生き生きと動いていた。
文字を読むだけで、私の脳内では幸せな光景が次々と生み出されていた。

当たり前への感謝を思い出させてくれた、素晴らしい一冊だった。

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