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母の苦悩を想像できて、ありがとうが溢れ出してきた。〜「かか」を読んで〜

宇佐見りんさんの「かか」を読んだ。

私自身の母に思いを馳せた。
産み育ててくれてありがとうと感謝の気持ちが止まらない。

物語に出てくる「かか」は、苦しみを抱えている。
そんなかかとの関係性に、主人公も辛さを感じる。

母の偉大さは、大人になってから気づく。
数えきれないほどの、想像もできないような苦しみがあったでしょう。
私を育てることで、大きな負担を感じることもあったでしょう。
それでも私を見捨てず、育て上げてくれたことに本当に感謝です。

親はやがて老いていきます。私が老いていくのと同じように。
尊敬していた親が弱っていく姿は、目を背けたくなるものかもしれません。でも、そうゆうものだと思います。

母が見た景色を、私も見てみたいなと最近は思います。
どんな気持ちだったのか。あぁ、母はこうやって苦しみ、こうやって喜びを感じ、日々を乗り越えてきたのだと、私も大切な存在を育むことで、感じてみたい。

ありがとう、母。
苦しいこともあったでしょう。
大切な存在の苦悩を想像させてくれて、感謝を一層深く感じさせてくれた、素晴らしい作品でした。

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