見出し画像

悪いことはしないようにしよう。どうせバレるから。〜「あなたには、殺せません」を読みました〜

石持浅海さんの「あなたには、殺せません」を読んだ。

殺人を計画する人が事前に駆け込み寺のように相談に行く設定。
相談員が次々と殺人計画を論破していく姿に、完全犯罪の難しさを感じたし、悪いことすればいずれはバレるんだなと当たり前のことを再認識した。

同時に、悪いことを企てる人は盲目になっているとも言える。
頭の中で完璧なシナリオを描いていても、第三者から見たら実はツッコミどころ満載だったりする。
犯罪を未然に防ぐための相談員が、むしろその犯罪の質を高めてしまっているところが面白い。

今度僕が悪いことをしようとする時は(そんな時は来ないほうがいいけど)、計画を言語化して、しっかりと客観視した上で実行に移したい。

自分の中に本書のような冷静な相談員を飼えたなら、アホな失敗や失態を未然に防げるのかもなと感じる。

まぁとにかく、真面目に生きよう。
悪いことしようとしたって、そんなのいずれバレる。
嘘は良くないし、後ろめたくない生き方をしていこうと、心を改めさせてくれた一冊だった。

この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?