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守られ守り生きていく。〜「青空と逃げる」を読みました〜

辻村深月さんの「青空と逃げる」を読んだ。

とても良かった。
感動した。

物語は母と少年が各地を転々としながら力強く生きていく様を描く。
母側からの視点、少年側の視点が交互に描かれることで、双方の感情がとても伝わってくる。

本書を読んで感じたことは、母への感謝だ。
これは少年側の視点に通ずる。

不安と葛藤を抱えながら、それでも自らを奮い立たせて我が子を守っていく母。
きっと私の母も、様々な感情を抱えながら私を大切に育ててくれた。本当にありがたい。大人になってから気づく。

当たり前すぎて忘れてしまうが、こうして文学に触れることで遥か彼方の記憶を呼び起こしてくれる。
この本に出会えて良かった。
育ててくれた両親の気持ちに触れられて、本当に良かった。

大人になった今、もう一つの感情も生まれる。
大切に育ててもらったように、今度は私が、大切な存在を大切にしていきたい。

子を育てることで、育ててくれた親の心情を追体験できるかもしれない。
本を読むことでこれほどにも感動している。
これからの未来が楽しみでならない。

救いの物語だ。
大切な人を大切にする。
その大切なことを忘れずに、真摯に生きていれば、きっと人生は私の味方をしてくれる。

守られて生きてきた。
ありがとう。

これからは、大切な存在を守って生きていたい。
そこに人生の意味を感じながら、様々な感情を味わいながら、楽しんで生きていけたらと思う。

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