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人事を尽くして天命を待てと、サトミツさんが教えてくれた。〜「スターにはなれませんでしたが」を読みました〜

作家 佐藤満春さんの「スターにはなれませんでしたが」を読んだ。

僭越ながら感覚が似ていて、読んでいてとても心地が良かった。
人生へのスタンスもとても参考になった。

サトミツさんは運と縁が大切だと本書で言っている。
この本から学んだことを端的に表現するなら、「人事を尽くして天命を待つ」という言葉を用いたい。

やれることをやる。ただし、精一杯に。
自分の熱が感じられるところを、ひたすらに掘り下げてみる。
一生懸命にやるからこそその姿を見ている誰かが現れるし、思いもよらぬ縁から人生が広がっていく。サトミツさんの人生を見ていると、人生は捨てたもんじゃないなと思わせてくれる。

未来への不安は尽きないが、人事を尽くすしかないのだと思う。
人事を尽くしていれば、必要な場所に人生が導いてくれて、自分にとって必要なものや大切なものだけが残っていく。人生とはそんな上手い具合の仕組みになっていると、楽観的に信じ込んで生きてみる。

自分の心の声を大切にしよう。
何はともあれ、目の前のことに真摯に取り組んでみよう。
そうして残っていく人間関係や与えられた役割を、天命なのだと有り難く受け取って、ささやかに生きていけたらいい。

スターになるだけが人生の成功ではない。
何なら、心に充足感が伴っていないスターなんて、惨めなだけだ。
人間の数だけ幸せがある。
自分にとっての幸せとは何か。大切にするものは何か。
問い続けながらも、動き続ける。
やるべきことをやっていれば、然るべきところに人生が勝手に連れてってくれる。

人事を尽くして天命を待とう。
よく似た感性を持った筆者に出会えたことがとても幸せだ。人生はきっと、美しい物語を紡いでいくだろう。

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