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「龍の墓」を読みました。

貫井徳郎さんの「龍の墓」を読んだ。

本格ミステリー小説。
気持ちいい。
予期せぬところから結論が飛んでくると、「この手があったか!」と驚嘆してしまう。すごい。

普段はあまり推理物は読まないが、こうしてたまに別ジャンルの読書をするのは良い物だなと感じる。
凝り固まった脳内をいったん柔らかくして、再構築してくれる感覚。

別にこのトリックが私の日常生活に直接的に役に立つことなんてないのだろう。むしろ、あったら困る。

だけどこうして著者と向き合って驚きをいただいたという事実や経験は、いつかどこかで、目に見えないくらいのレベルで私の行動に影響を与えてくれるのだと思う。
あの読書があったからあの行動がある。そう呼べるレベルでなくても、潜在的に感じ取った何かが、人生に良い影響を与えてくれると信じて本を読んでいる。

これまで自分の中になかった発想に出会いた幸せ。
新たな学問に触れたような感動が、今私の脳内を包んでくれている。

推理小説、面白いな。
醍醐味を存分に教えてくれた、素晴らしい読書体験でした。

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