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「明るい夜に出かけて」を読みました。

佐藤多佳子さんの「明るい夜に出かけて」を読んだ。

ラジオリスナーである若者を主人公にした物語。
人との繋がりや生き方に悩む人たちが、深夜ラジオを心の糧に日々を生きていく姿を描く。

ノンフィクションのようなフィクションだなと思う。
実際に、深夜のラジオを心の支えに、あの番組まであと何日だとカウントダウンしながら生きている人もいるだろう。

ラジオってのがいい。
テレビとか映画とか漫画とか、他のエンタメにはない魅力がある。それを言語化するのはなかなかできないのだけど。

このラジオを今この瞬間にやっている人がいて、それを聴いているたくさんの人がいて、私がいて。

世界は繋がっている。
同じ空の下生きているって綺麗事のような言葉みたいに、同じ音を聴く私たちはきっとどこかで繋がっている。

ラジオっていいよね。
人生って、捨てたもんじゃないよね。

心がほっこりとする、素敵な一冊でした。

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