大切な人へ思いを言葉にして伝えようと思えた。 〜「クスノキの番人」を読みました〜
東野圭吾さんの「クスノキの番人」を読んだ。
とてもハートフルで、その中でもミステリー要素もふんだんに盛り込まれており、最後まで楽しく読めた。
僕が誰かに伝えたい「思い」ってなんだろう?と考える。
ありがとう。大切だよ。感謝しているよ。
伝えたい感情、伝えたい人はいるし、伝えなきゃいけないとも思うけど、いざ伝えようと思うと躊躇したりする。
物語のようにクスノキが存在して、僕の思いが口にせずとも、誰かに届いてくれたらいい。
でもそれは虚構の世界で、僕の生きている世界にはそんな都合の良いクスノキは存在しない。
じゃあどうするかというと、結局は「言葉」に乗せるしかない。
口に出してもいいし、紙に書いてもいい。
僕の思いは、言葉として表現してはじめて、伝えたい誰かに伝わる可能性が生まれる。
人生は有限だ。
死んでしまった誰かに向けて、感謝の言葉を紡ぐことはできる。
でもそれが伝わっているのか、その時にはもうわかりっこない。それは少し寂しい。
目の前にいてくれる、大切な人に、大切だという念を少しでも伝えていこう。
真っ直ぐに伝えるのは照れくさい。ニュアンスだけでも、感じ取ってくれたら嬉しい。
僕が生きてて、君も生きている。
思いは言葉にしなきゃ伝わらないけど、だからこそ素敵なんだとも思える。
ありがとう。ごめんなさい。
これからもよろしく。
大切な人へ、一言伝える勇気をくれる一冊だなと思いました。
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