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読書ってより毒書。ヤバいに触れることで、反面教師を得られる。〜「緑の毒」を読んで〜

桐野夏生さんの「緑の毒」を読んだ。

犯人がヤバい。
まともではない。

だけど、その犯人もまた、人である。
私も同じく、人である。

人ってやばい。
人って怖い。

例えば大きなストレスがあったとして。
人生なんてどうにでもなってしまえと思えてしまう出来事が起こってしまったとして。

僕が犯人のようにヤバい行動を取らないと、100%言い切ることができるのだろうか?

僕はそこまで、僕を、そして人間を、信頼できてはいない。

人なんて脆い。
ふとしたきっかけで、嘲笑していた対象のように振る舞ってしまう可能性を常に孕んでいる。

反面教師、なのだろう。
これも本を読むことの一つの効能だ。

ヤバい犯人と出会えてよかった。
僕がヤバくなりそうな時、あなたの醜い姿は、きっと大きな抑止力となる。

みんな、本を読もう。
そして、自分は大丈夫という慢心を、今すぐ手放して気を引き締めて生きていきましょう。なんてね。

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