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「光のとこにいてね」と思える誰かを大切に生きていたい。 〜「光のとこにいてね」を読みました。〜

一穂ミチさんの「光のとこにいてね」を読みました。

二人の女性が主人公で、幼少期・高校時代、そして大人になってから偶然の出会いを果たし、互いに支え合って生きていく物語。

まず、タイトルが綺麗ですね。
光のとこにいてね。相手を思いやってる感じが、いいですよね。

一期一会の出会いを大切にしたいなと思いました。
と同時に、別に全ての人に対して愛情を振り撒く必要もないのだと感じました。

自分が大切だと思える人だけ、大切にしていけたらいい。
「光のとこにいてね」と優しく祈りを捧げられるような、そんな存在が一人でもいればきっとそれでいい。

人間だし、「ずっと暗闇にいてね」と嫌いな相手に思うこともあるだろう。あの人に光なんて降り注がなきゃいいのに。小さい人間だなと自分のことを思うけど、きっとみんなどこかでそんな気持ちを抱えているはず。

他人の幸せを願えるときは、他人の幸せを願ってあげたい。
そして幸せを願える対象となるような素敵な出会いに、感謝して生きていたい。

今、光のとこにいて欲しいと思える存在は誰だろうか?
妻、両親、妹。仲のいい友人。妻の家族。繋がりの深い親戚。地元のツレたち。

そんなもんかな。けっこう十分なんじゃないかな。

一期一会です。
物語で二人の女性は、3度奇跡的な出会いをします。

大切な人に、もしかしてこの人生でもう1度会えるかもしれない。
そう夢見ることで、人生は楽しくなるかもしれません。

それぞれ苦しみの日々を過ごしているからこそ、分かり合える存在に触れたとき、心が安らかになる。
互いが互いの光となれる。そんな関係は素晴らしい。

光のとこにいてね。
そう思える誰かを、大切にしていこう。

そしてこんなしょうもない人間だけど、光のとこにいてねと思える誰かにとっての、微かな光にでもなれるように、優しさを持って生きられたらなと、そう感じました。

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