あ。テキトーに生きていいんだ。 〜「コメンテーター」を読みました〜
奥田英朗さんの「コメンテーター」を読んだ。
登場人物の精神科医がいい感じにテキトーで、読んでて救われる。
短編の真面目に生きて疲れている主人公たちも、このいい加減さに救われていく。
思うに、僕たちは真面目に生きすぎている。
きっともっと、不真面目に生きようとするくらいでちょうどいい。
本書はもっと肩の力を抜いていいのだと、優しく気づかせてくれた。
もっとテキトーに生きていいし、テキトーに生きることは、自分に優しくし、労わってあげることでもあるのだと。
人生に苦しむ人は、人生と真摯に向き合う素晴らしい人格者だ。
心優しい人ほど、苦しんでしまう辛い世の中だ。
生きることが辛い人に、是非この本を読んでもらいたい。
頑張らなくていい。テキトーでいい。それなりでいい。ただ生きていればいい。
テキトーに生きる。
それは決してネガティヴな言葉じゃない。
この生きづらい世界の中で、それでもなお人生を楽しもうとするために、意識してテキトーにに生きていたいなと、そう感じました。
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