プロ野球選手はみなさんが思っている以上に肩をケアしてる
少なくとも私が知るトップの選手達は、
みなさんが思っている以上に肩関節を含め、周囲のケアをしています。
ケアと言っても
マッサージなどのトリートメントだけではなく、
肩関節に関わる筋肉を機能的に働かせるエクササイズや、
筋肉を鍛えています。
練習や、試合前はもちろんのこと、試合後もエクササイズを継続します。
どんなに投球内容が悪くても実施します。
自分のその時の感情で実施しないということはありません。
トッププレイヤーになればなるほど、その傾向が強いです。
今まで肩のケアをある程度やっていた選手でも、プロに入ってこんなにするの?という感じになります。
量の問題ではなく、いかにルーティンにするかですね。
トレーニングの種目など、何かを増やすということは自分の体力のキャパシティが埋まっていくということですから、
そのキャパシティを越えると怪我をするリスクが高くなっていきます。
指導者の方は、そのキャパシティを見極めることがチーム運営のキーとなってくるでしょう。
最近では色々なところで行われているプライボールのドリル。
スピードを求めるにあたり、怪我をするということも色々な研究で言われています。
プライオボールを用いた練習で有名になったシアトルのドライブラインでは、すぐにプライオボールを使ってエクササイズしましょうとはなりません。
ドライブラインが定める肩関節周囲の筋力を超えていないと、プライオボールを使用するエクササイズに進めません。
また、SNSなどをみて見よう見真似や、また聞きような形で始めるとプライオボールを投げる投球メカニックを良くしようと定められている回数以上に投げている印象もあります。
特に日本人は、納得するまでやり切るたいアスリートが多いので、時にそれが傷害へのトリガーとなってしまうことがあります。
トレーナーの私は、そのシアトルのドライブラインのピッチングのコースを実際に受講しました。シアトルに行ってスタッフから色々なことを学びました。
プライオボールを用いた練習をする選手が多くなってきている中で、それ自体の最低限の情報を知らないといけないと思ったからです。
SNSや野球関係者から練習内容を聞くと、中には間違った解釈でプライオボールを練習に取り入れている方々がいると認識しています。
最低限の怪我へのリスクを把握した上で、自己流に発展させるのはOKかなと思いますが、ただキャッチボールで投げればいいとかでは、
そのボールの重さによって投球メカニックが大幅に変化してしまい、肘の内側の靭帯を痛めてしまったり、いわゆる肘が前に出て投げてしまうようなことも起こってしまい、肘の後ろを痛めてしまう可能性が高くなってしまいます。
重いボールを投げていればボールが速くなるという間違った認識もリスクがありますので注意です!
投球パフォーマンスを向上させようと思う中で、プライオボールを使った方が良い条件、使ってもあまり変化が起きない条件があるので、選手の時間を奪わないために注意が必要です。