いじめ?他人の幸せを奪うような奴は、本人も親も気が付かないよう不登校にしてやる。学級担任を舐めるなよ。
元いじめっ子だからいじめる気持ちがわかる
さて、新しいクラスも2ヶ月経つと子供たちも羽を伸ばしはじめて、人柄がはっきりしてくる頃でしょう。
友達関係もトラブルがチラホラ聞かれるようになり、その対応に追われることもあるかと。お疲れ様です。大抵は「どっちもどっち」で、お互いの話を聞いてやって終わり。
厄介なのは、ズバリ「いじめ」でしょう。ある日突然、学校に来なくなったり、親から相談を受けて、双方の聞き取りをしようにも被害を訴えている方は、不登校を決め込んだり、できれば起きる前に防止をしたいところですね。
学級経営に長けている先輩や講師やスクールカウンセラーあたりは、エンカウンターの手法?などで学級経営の力をつけるアドバイスをくれることもあるようですが、もっと手っ取り早く確実に手を打っちゃいましょう。私自身は小学校の時、友達とつるんでかなりクラスの女子をいじめまくっていたので、いじめる側の気持ちもよくわかります。
担任しているクラスを眺めて、いじめそうな奴を見つけて、大人の立場で「いじめっ子の後輩」を徹底的にやっつける気持ちで対峙していたので、クラスでのいじめは概ねなかったです。
手順1 ターゲット候補を見つけよう。「ちょっと変な奴」
1ヶ月も担任をやっていれば、子供の個性もだいぶ分かってくるでしょう。いじめのターゲットは、ズバリ「周囲と比べてちょっと変わってる子」がなることが多い。
羅列すると「話し方が変」「なんか臭い」「変な癖がある」「目がきょどってる」「すぐ泣く」「すぐ怒る」「ちょっとカワイイ」などなど、ちょっと変わってる子なんて山ほどいるので、全部には言及できませんが、担任という職責を一旦棚に上げて、揶揄いたくなる子供の特性を吟味する。「この変な特性に親は気が付いているのかなあ」っていうような視点です。ただ、間違っても個人面談で指摘してはいけません。いじめる側の立場に立って、問題を予防するだけですから。
手順2 ターゲットから目を離さない。「加害者も同じことをしてる」
いじめ候補を見つけけたら、その子をよく観察しよう。全然苦じゃないと思います。なぜなら、その子は、変なことをすぐするから。見ていて飽きないんです。いじめる側も同じように獲物をいつも観察しているんです。それで、面白い様子を見つけて、仲間がいれば、共通の話題にして、楽しむんですから。
もし、教卓を後ろ配置して、子供の姿を後ろから見るような教室レイアウトをしてるなら、今すぐ教室の前に変えて、子供たちの顔が見えるようにしましょう。せっかくの面白い子供の行動がよく見えるようにしましょう。
手順3 ターゲット越しにいじめる側を見つける。「但し黒目はターゲット」
ミニテストでも宿題でも配布物でもターゲットを教卓に呼んで話をすることは必ずあるでしょう。ここからが、いじめる側を見つける具体的な手立てに入ります。いじめ側もターゲットの背中を見ています。目線を送ってきてる子を特定します。但し、見ちゃダメです。目線はあくまでもターゲットなんですが、時々焦点を背景に合わせて、そこにいる子を観察します。いじめたい子もそいつのことが面白くて仕方ないので、見ないなんてことはできないのです。ターゲットの一挙手一投足を見て、笑いたくて仕方ないのです。
でも、ここで加害者を見つけても手を出してはいけません。なぜなら、人の好き嫌いは自由だからです。嫌いな相手の変なところを見て、心の中の自分の笑いに変えるのは個人の自由です。
手順4 加害の瞬間を見つける。「目線、首、肩の動きで相手をいじめる」
教卓からターゲットが自席に戻る時がチャンスです。いじめる側はターゲットに不快感を与えるのが最終目的ですから、心の中の嘲笑で終わるはずがない。何らかの行動をして、自分の気持ちを相手に伝えなければ、目的を完遂できないのです。ターゲットが自分の横を通り過ぎる時に、「睨んだり」するのです。もしくは、ターゲットが横を通る時に、首を反対側に僅かに傾けたり、肩を引いたりして、「避ける」仕草をします。ターゲットだけが気が付くほんの僅かな動きですが。
担任がいつも漠然と俯瞰でクラスを見ていたら、絶対に気がつかない程度の僅かな動きです。手順3で目星をつけていたから見つけられる程度の動きです。さて、いじめの加害者と被害者が特定できたので、早速解決に行きましょう。
手順5 加害者に対して、事実を突きつけて指導しましょう。
いつやるか?今です。すぐ加害者を廊下に呼び出して、事実を突きつけて、行動を修正させ、二度とターゲットを不快にさせる行動を取らせないようにします。
加害者が否定したらどうしますか?謝罪しましょう。「ごめんね、勘違いしちゃった。」って。大丈夫、あなたが、とんでもない観察眼で、子供の行動を逐一観察してるって相手に伝わったから、無駄ではない。
親が出てきたら?謝罪しましょう。その親にしてその子ありっていう情報が得られました。学校全体に有益な情報です。
相手は「いじめ」ですよ。毎月教育委員会が調査しているぐらい重大な案件です。
ちなみに、私は、クラスによくこう宣言していました。
「人の好き嫌いは、勝手にしろ。但し、それを表に出して、相手を不快にさせる権利は誰ももってない。それを、出して誰かをいじめるような人がいたら、本人も親も気がつかないうちに、『なんか学校に行きたくないなあ』って気持ちにさせて排除して、いじめられていた子が安心して学校に来られるようにする。」
いじめ対応に躊躇する教員は、単なる保身です。
大事なのは、いじめの被害者の人権を守ること。それは、教員の最も重要な仕事です。
いじめの加害者の背景を考えるのは、もっと、ずっと後で良い。
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